○私ごときが愛媛大学客員教授に選任される
これは嬉しいことなのかどうかも分からぬまま、今日愛媛大学農学部長室で「愛媛大学客員教授の称号を授与する」という一枚の辞令をいただきました。これまでにも様々な辞令はいただきましたが、こんな学術的な辞令は後にも先にもなく、戸惑うばかりです。
今日は新しい年も明けて、先月からの打ち合わせ通り月曜日と木曜日の週二回、農学部に出勤する予定なので今日はその月曜日とあって大学に出かけました。パソコンの調整がまだということでしたので、自分のパソコンを外して持ち込みました。すると鍵のかかっているはずの私の部屋のカギが開いていて、中で二人の職員さんがパソコンの調整をしていました。「留守中にすみません」と軽く会釈をして仕事を続けていましたが、そのうち終わって帰られました。
風邪気味なのでエアコンを28度に設定してスイッチを入れ、パソコンにスイッチを入れました。毎日使っているものとは随分勝手が違うのでまだ使いこなすまでには少し時間がかかるようですが、ここのパソコンではメールの発受信と文章作成ができればいいくらいにしか考えていないので、とりあえず第一関門突破です。
持参したパソコンで打ち残した資料を片付け始めましたが、今日は弁当も持参せず、お茶も用意せず、食べるところも分からないとあって、昼飯抜きで仕事をしていると学内専用電話が鳴って事務局から学部長もいるので、これから辞令交付式をするから学部長室まで降りてきてほしいといわれました。
学部長さんからこの話が舞い込んだのはもう1年も前のことでした。新しい仕事に力を貸してほしいとのことでした。その後音信不通が続きましたが、昨年夕日サミットで島根へ出かけている出先へ電話がかかり、早急に履歴書と業績調書を送れといわれました。履歴書も業績調書もこのところほとんど書いたことがないだけにうろたえました。だって学術的業績等調書に書くほどないのです。でも事務方とのやり取りで私の行政業績やまちづくり業績なら山ほどあることを知り一応提出をしました。しかし審査委員会の議を経て認められなければならないのです。
結果的には12月19日付で辞令は発令されたようですが、はてさて客員教授というある意味偽物の皮をかぶった私が期待に添えるよう本物になりうるか、いよいよ正念場といったところなのです。
妻から携帯が入りました。「すぐに帰るからと言って出かけたはずだのに心配になって」ということでした。4時過ぎ体調も優れないことから早々に大学をお暇しました。
「今年は今までのように頑張らない。悠々自適で」と思っていた矢先の一枚の辞令に再び「頑張らないと」とエンジンがかかり始めました。はてさて頑張るという右か頑張らないという左か、どっちの道を行くべきか、迷っています。
「聞き慣れぬ 客員教授と いう称号 与えられても 中身変わらず」
「頑張るまい 思っていたのに 頑張れと 辞令が俺の 背中を押して」
「これからは 人のためにぞ なりぬれろ いろはにほへと 鍛えなおして」
「おもしろき こともな世と 思ってた 大学次第 面白なりぬ」