〇仲間が表彰を受ける
西予市で開かれた全国過疎問題シンポジウム2011in愛媛の様子が昨日の愛媛新聞3面総合欄に掲載されました。
写真はシンポジウムに先立ち開会表彰式で過疎地域自立活性化優良事例として総務大臣賞を受賞した、「しまの会社」の兼頭一司さんとそのメンバーです。 通常こうした団体表彰は代表者に表彰状が手渡されるのですが、兼頭さんのたっての希望で、同行したメンバー全員が壇上に上がり表彰されたのです。いかにも兼頭さんらしいアイディアでしたが、このごたごたで表彰式が一時中断するハプニングもありました。
兼頭さんと私の出会いは、彼がまだ松下政経塾の塾生として研修している頃の出来事でした。観光カリスマに選定されている山梨県北杜市(そのころは清里)の舩木上次さんから「愛媛県出身の元気な若者がいるから面倒を見て欲しい」と電話連絡がありました。その後彼は私の所へやって来て、コミュニティビジネスがしたいと唐突に言うのです。ご存知の通り松下政経塾は政治家を目指す人が多い中で、コミュニティビジネスとは?、ましてや東京大学経済学部を出ていることもあって、奇異に感じたものでした。
その後彼の希望を聞き、私がえひめ地域づくり研究会議の代表運営委員をしていたこともあって、えひめ地域政策研究センターの所長さんにお願いして、しばらくの間前例のない臨時の研究員のような形でセンターに席を置かせてもらって、県内のまちづくり人たちと交友を深めたりしてもらいました。そのうち松下政経塾の卒塾イベントを彼が希望の島と選んだ弓削島(現上島町)であり、私も及ばずながら落伍風の講演等を行い、彼の総括に協力させてもらいました。以後弓削島に家族とともに移り住んでしまの会社を興し、彼の活動は陰で支える村上律子さんたちの手助けもあって八面六臂の活躍で、何かと新聞紙上を賑わせてくれ、今回の受賞となったのです。彼にとっても島の人たちにとっても、勿論いささかなりのかかわりを持った私にとっても、今回の受賞はとても嬉しいことなのです。
愛媛新聞のこの記事に、私がシンポジウムで喋った言葉が短く紹介されていました。
~人間牧場でまちづくりの人材を育成する若松さんは「夕日こだわったまちづくりを続けた結果、住民の心は田舎嘆きから楽しみに変化した。定住人口は増えなくても交流人口は増やすことができる。古里を自分たちで守るため、次を受け継ぐ人材を育てなければならない」と述べた。~とまとめて紹介していました。
この言葉は兼頭さんにも当てはまる言葉で、今ではよそ者であった兼頭さんがすっかり島の人材となって大活躍している姿は頼もしい限りで、若者や馬鹿者をどう人罪から人材、人財に導くのか、今後の活躍が期待されているところです。何はともあれ偶然にも彼と再会したいい大会でした。
「コミュニティ ビジネス求め 移住して 島を興して 見事表彰」
「何よりも 嬉しいことと 表彰を わがことのよう 喜び讃え」
「表彰は 終わりではなく 始まりと はなむけ言葉 贈りて握手」
「一つでも 自分に続く 種芽吹き 花が開いた 次の種誰?」