人間牧場

〇お茶の花

 2~3日前北海道オホーツク海に面した北の町、佐呂間町に住む親友の井田貴子さんに電話を入れたところ、このところ冷え込んで車のフロントガラスの前面が凍って、溶かすためお湯をかけているという話を聞きました。北海道から比べると日中は気温が20度近くまで上がるのですから比べ物にはなりませんが、ここ四国・愛媛県・伊予市・双海町でも、朝晩少し冷え込むようになって、これまで毎朝パジャマのまま書斎で読書をしたりブログを書いていましたが、風邪を引かぬようにと妻から注意され、今朝から普段着に着替え靴下まで履いて過ごしています。
 昨日は久しぶりの雲ひとつない上天気で、昼間は何の予定もないことから弁当を持って人間牧場へ草刈に出かけました。地下足袋を履き、麦藁帽子を被り、軍手をして草刈機にガソリンを入れて9時に草刈りを始めました。3番草まで刈っているので、草丈は低くて柔らかく草は面白いように刈られて行きました。

咲き始めた黄色いツワブキの花

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先日イノシシに食われ全滅した芋畑の周囲も、ツワブキだけを残して刈りました。ツワブキは秋の深まりを知らせるように可憐な黄色い花が咲き始め、心を和ませてくれるのです。雑草の中には私たちが子どもころから「泥棒草」と呼んでいる草があり、ズボンや手袋にやたらと付着して、作業途中でも払い落とさねばならないほどでした。
 さすがにこの季節になると薮蚊も少なくなり、真夏のように蚊取り線香を体に縛り付けて作業することもなく、また湿度と気温が低くなったので、汗も殆んどかくこともなく、順調に作業は進みました。途中で草刈機のエンジン速度が少し早くなったような気がするのでエンジンを止めて様子を伺うとアクセルレバーを操作するワイヤーの付け根部分のねじが振動で緩んでいたため、工具箱を持ち出し修理をしました。
 お昼は持参の弁当を食べようと思って軽四トラックに行って見たところ、何と弁当を積み忘れているのです。仕方なく人間牧場に非常食として備蓄しているカップヌードルを取り出し、お湯を沸かして注ぎ、ウッドデッキでさわやかな秋風を楽しみながら一人食べました。食後は背もたれ椅子を取り出して少しの時間午睡を楽しみました。

 マナーモードにしていた携帯電話は相変わらず幾つもの着信が届いていて、昨日の夕方郵便局から全国の友人向けに20箱も発送した、極早生青切りみかんが早くも届いたというメッセージがありました。高松の友人溝渕さんが一番早かったようで、午前中にはみかんが届いていたのには驚きました。
 夕方4時までびっちり草刈りの仕事をしました。あと少し刈ればこれで今年の長かった草刈り作業は全て終わり、冬を迎えることができるのです。ふと畑の隅に目をやると、お茶の木に可憐な白い花びらと、黄色い花弁の花が幾つも咲いていました。そっと花に鼻を近づけるとお茶の何ともいえない香ばしい香りが漂ってきました。
 来年の春はこのお茶の木の葉っぱで紅茶を作ろうと、親友清水さんと話しています。紅茶作りの指導は鳥取で先日知り合った友人にお願いする予定です。

ほのかに香るお茶の花

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  「野の花は 人知れず咲き 美しい 一人といえど 愛でてやらねば」

  「花を見て ああもうそんな 季節かと 思い巡らす 六十路の秋に」

  「茶の花は どこか控え目 ひっそりと 咲いて香りを ほのかに放つ」 

  「「新芽抜き 食いたる株に 二三輪 ツワブキの花 黄色く咲きぬ」

 

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