〇坂の上の雲のまち松山公開講座(その1)
私にとって今回の坂の上の雲のまち松山公開講座も、国際日本文化研究センター安田喜憲研究室やNPO法人ものづくり生命文明機構という団体も、まったく未知なる講座や団体で、愛媛県警察本部長岸本さんからのお声係で、企画運営に多少なりともかかわったり、出番を与えられても、テーマである「幸福のかたち~明治維新から東日本大震災までとこれからの日本~」という深い意味さえも分からず、少しだけ緊張の面持ちで昨日から参加を始めました。
そもそものきっかけは愛媛県商工会連合会の職員で、私の後のえひめ地域づくり研究会議代表運営委員である渡辺浩二さんに、産業経済省から県警本部長となって愛媛県にやって来た岸本さんに会うよう勧められ、双海町で出会ってからでした。岸本さんは県警本部長といういかめしい役職とは裏腹に、出会ってみると温和な方で、通産官僚などというキャリアを少しも感じさせない知的で穏やかな人でした。私もある意味私人として岸本さんと向かい合い、人間牧場へ案内したり、そのことがご縁で大洲市田処のほたる祭りや夜神楽見学を妻とともにご案内したのです。
今年の5月30日、安田先生ご夫妻が人間牧場へやって来ました。ものづくり生命文明シンポジウムin松山の打ち合わせのため来県されたのですが、岸本さんから安田先生を一日双海町へ案内して欲しいと頼まれたので、私はためらうこともなく一日ご一緒し、あちらこちらを案内、夜は道後ふなやで打ち合わせを兼ねた懇親会をやりましたが、その過程で岸本さんから粗方は聞いていたものの、安田先生が凄い人であることを肌で感じていました。安田先生は岸本さん同様温和な方で、偉さ等微塵も外に出さない方ですが、私にとっても新しいジャンルで異質な方なのでとても新鮮に感じました。
そんなこんなで心の整理もできぬまま、加えて私もパネラーとして名を連ねて愛媛新聞の社告に、これでもかといわんばかりに紹介されたものですから、まああちらこちらから「若松さん、近々二つのシンポジウムに出られるそうで、偉いものですねえ」などと近所の人や知人から冷やかされていたのです。