〇イノシシ被害でサツマイモ全滅!!
それはもう「青天の霹靂」とでも言うべきことでしょう。先日のことです。人間牧場での子ども体験塾収穫祭が間近に迫ったので、周辺の草を刈って準備をしようと、公民館主事の赤石さんと二人で出かけました。私は草刈機に使うガソリンを綿井石油で10ℓ買い求め、赤石さんより少し遅れて人間牧場へ到着しました。到着すると赤石さんが落胆した様子でウッドデッキに座り込んでいました。その空気でサツマイモ畑の異変を察知しましたが、「イノシシにやられました」という言葉を聞き、ロケ風呂下の畑へ一目散走って行きました。
上から見る畑はまるで鋳物収穫を終えた畑のように、赤土が掘り返されてむき出しになっているのです。人間が鍬で掘ってもこうも綺麗に掘れないと思えるほどの見事な仕業です。
この畑はこれまでにも何度かイノシシの被害に遭いましたが、これほど酷い仕業は6年前の初年度以来二度目です。子どもたちがイノシシ除けの願いを込めて作って立てていた案山子も無残に倒されていました。
頑丈な網で囲っているのに何故と、イノシシの侵入経路を探しましたが、どうやら下の畑からスカートをめくるようにして侵入し、悪態の末満腹になって同じような経路で退散したような形跡が見えました。来週の土曜日(15日)に予定している収穫祭の子どもへの案内状は発送しているので、どうしようか迷いました。
実はこんなこともあろうかと、去年も今年も二段構え作戦を考えていて、私の家の横の家庭菜園へサツマイモを植えているのです。
実はこんなこともあろうかと、去年も今年も二段構え作戦を考えていて、私の家の横の家庭菜園へサツマイモを植えているのです。
二人別々の車でわが家まで引き返し、サツマイモ畑のつるを切って芋掘りをしてみました。昨年は異常猛暑でサツマイモは余りできませんでしたが、掘ってみると今年は豊作で2列だけマルチ栽培した芋は長めのキャリーに2箱も収穫できました。これなら子どもとリーダーを含めて50人の参加予定にも十分対応できると判断し、芋掘りこそできないもののリアルのイノシシの被害状況も失敗経験として学ばせることができると判断し、予定通り収穫祭をやることに決定しました。子どもたちにはまだイノシシ被害のことは内緒にしておこうと思っています。
私も落胆しましたが、担当である赤石さんの落胆は相当なもののようでした。幾多の失敗を潜り抜けてきた私には「何のこれしき」ですが、純真な赤石さんにはしてみれば怒り心頭かも知れないのです。「これがお百姓さんだったら大変でしょうね」と言いつつ、掘り上げたキャリー二つのサツマイモを車に積んで帰って行きました。
「遊びでやる農業は楽しく、失敗も笑って済ませるが、飯を食う農業はしんどい」という私の言葉を思い出しました。たとえ相手ががイノシシでも、収穫ゼロ・食料ゼロで冬を迎えることのつらさは被災と同じです。このことを子どもたちにどう伝え、どう教えるか、私や赤石さんの技量が試されそうです。
「遊びでやる農業は楽しく、失敗も笑って済ませるが、飯を食う農業はしんどい」という私の言葉を思い出しました。たとえ相手ががイノシシでも、収穫ゼロ・食料ゼロで冬を迎えることのつらさは被災と同じです。このことを子どもたちにどう伝え、どう教えるか、私や赤石さんの技量が試されそうです。
「今年また イノシシ被害 サツマイモ 全滅落胆 相当ショック」
「この様子 子どもにリアル しっかりと 見せるも学び 技量試され」
「無残にも 案山子にまでも 八つ当たり 今頃彼ら 豊作祝う」
「イノシシに 智恵で負けたか 今年また 新た作戦 来年こそは」