〇夕日徒然草・風の書の執筆開始
昨日は朝から雨が降り、一日中小雨のぱらつくあいにくの一日でした。風邪で体調が思わしくないことを理由に、妻から家で休息を取るよう勧められていたため、朝方と夕方の散歩と郵便物を出しに郵便局へ行った以外は、その殆んどを書斎の中で過ごしました。ブログを書き、締め切りはまだ先のことですが頼まれた原稿を書き、本を読んだり部屋の整理整頓をしたりしましたが、ふと「夕日徒然草・風の書」の出版のことが気になり始めました。
3年前に始めた落伍のネタ本とでもいうべき「夕日徒然草」は、地の書・水の書、火の書と既に3冊を出版しています。その都度盟友清水和繁塾頭に構成や校正を、村上太さんに印刷を頼み、ここまで各書30話ずつの原稿を合計90話まで積み重ねてきました。予定では風の書と空の書で残り60話を加え、5年間で150話を仕上げたいのですが、90話を書き上げた疲労が蓄積してい、て空の書の構想がまだ浮かんでいないのです。それでも自分で決めた目標なので、少しの時間を割いて書こうと書き始めました。
五輪書は剣聖とうたわれた宮本武蔵が書いた兵法書ですが謎が多く、自筆本は焼失したと伝えられています。書名の由来は密教の五輪(五大)からで、それになぞらえ「地・水・火・風・空」の五巻に分かれています。
地の巻ー自らの流を二天一流と名付けたこと、これまでの生涯、兵法のあらましが書かれています。「まっすくな道を地面に書く」ということになぞらえて、地の巻とされています。
水の巻ー二天一流の心の持ち方、太刀の持ち方や構えなど、実際の剣術に関することが書かれています。二天一流の水を手本とする剣さばき、体さばきを例えて水の巻とされています。
火の巻ー戦いのことについて書かれています。個人対個人、集団対集団の戦いも同じであるとし、戦いにおいての心構えなどが書かれています。戦いのことを火に見立て、火の巻とされています。
風の巻ー他の流派について書かれています。風というのは昔風、今風、それぞれの家風などのこととされています。
空の巻ー兵法の本質としての空について書かれています。
「夕日徒然草」を構想した時、執筆の参考にしようと五輪書を読んだ当時と今とは随分考えも変わり、執筆した内容もそれ程の価値を見出してはいませんが、それでも地・水・火・風・空という五輪の想いは今も根底に流れているのです。昨日はとりあえず思いつくままに五話ほど書いてみました。さあ少し腕をまくり頭にねじり鉢巻をして、風の書の原稿執筆に取り掛かりたいと思っています。
「忘れてた 夕日徒然 草を書く 自分で決めた 目標だから」
「一日に 五話もの話 一気書く 自分でさえも ビックリ仰天」
「金工面 せずばなるまい 引き出しの 通帳残高 厳し現実」
「昔風 今風それに 家風あり 風も色々 引く風邪さえも」