〇蜂が集まるキンリョウヘンというラン花
一昨年から人間牧場で、昨年からわが家の裏庭で、さらに今年から巣箱を8個に増やし、ミツバチを飼い始めていますが、春先の巣箱の設置や蜜蝋塗りなどを経て、現在の入居状況は7箱です。風邪の噂によると分蜂行動が遅かった高知県馬路村の木下彰二さん宅では、既に設置した8つの巣箱全部に入居が確認されたようで、巣箱を馬路村の方にいただいたことを思うと、嬉しい知らせなのです。木下さんは巣箱の管理はお父さんがしているので、いずれ息子の彰二さんに受け継がれるものと思われますが、四国山脈を挟んでこちらは瀬戸内海、木下さんは太平洋と、まったく気候風土の違う場所から採れる蜂蜜だけに、一度交換して食べて味を確かめてみたいと思っています。
私のミツバチの師匠が昨年ミツバチを誘導するため、何やらランに似た花をペットボトルに入れて巣箱の隅に置いて帰りました。この花が日本古来の和ランキンリョウヘンと知ったのは昨年の春でした。ミツバチが好む匂いを発する植物は幾つかあるようですが、その際たるものはキンリョウヘンなのです。
木下さんはインターネットでこのランを買い求め育てているようですが、私は師匠から一鉢譲り受けました。そしてこの一年大切の育ててきましたが、ここに来て6本の花芽がやっと開花し満開となりました。最初は裏庭に置いている巣箱の中で、軒先にできた蜂球を強制的に入居させた巣箱の出入りが今一だったので、キンリョウヘンを蜂毎置いていると、巣箱を出入りするミツバチの数が他の巣箱と同じように活発になってきました。
そこで一昨日人間牧場で石垣積みのちょうはりかけに立ち会っ折、この鉢植えキンリョウヘンを持って行き、未入居の巣箱の前に置いてみました。人間牧場も分蜂の時期が終っているのであまり期待はしていませんが、今朝長浜の病院へ風邪の診察に出かけた折人間牧場へ立ち寄ってみると、キンリョウヘンの花に数は多くありませんでしたが、ミツバチが蜂球を形成しているようなのです。
工事をしていることもあって、夕方再び人間牧場へ出かけたいと思っていますが、願わくばキンリョウヘンの力を借りて、もう一つの巣箱にも入居して欲しいと願っています。
今年はキンリョウヘンの花が終れば二つに株分けして大切に育てたいと思っていますが、ミツバチの師匠が私の家から遠隔地にあるため、余り無理をかけないためにも、キンリョウヘンを蜂=8なんて縁起を担いで、8チャンネルにしたいと思っています。
「キンリョウヘン フェロモン出して 蜂を呼ぶ 俺は一体 どんな香りで」
「師匠より 貰った花は キンリョウヘン 大事に育てて 花を咲かせる」