〇朝から臭い話ですみません
この一週間、家のリフォーム工事のため一階のトイレが使えず、不便(不便とはこういうことを言うのでしょうか)をきたしていましたが、やっと工事が終わり使えるようになりました。この一週間は先んじて工事が終わった二階のトイレを、妻は肩身の狭い思いをして使っていました。私は家の外にある来客用の煙会所のトイレを使っていましたが、不思議なものでトイレが使えないという意識が働くのか、寝る前にお茶を控えるなど様々な工夫を凝らしてきましたが、昨日からやっと何の不自由もなくトイレが使えるのです。
同居することになった息子たち家族のために二階のトイレを洋式にすることは決めていましたが、私たちが使う一階のトイレは、長年馴れ親しんだ和式の方がいいと、妻は最初リフォームに気乗りがしなかったようです。それでも「トイレは文化だ」と言い張る息子の強弁に負けてリフォームを思い立ったのです。
昨日一日使っただけで妻は納得して、あれほど反対していたのに、「トイレは文化」などというようになりました。
今回リフォームしたトイレは、設計した息子が「家は自慢できないがトイレだけなら自慢できる」と自画自賛するだけあってかなり快適です。部屋は二方が素敵なタイル張り、二方と床はクロス張りです。
レール戸を開けるとセンサーが感知して便器の蓋が自動的に開きます。用を足し終わり立ち上がるとこれまた自動的に水洗をしてくれる優れものです。便器は少し小型のようですが省エネタイプで、少ない水の量で吸引排水できるようになっています。中には絵を飾るピクチャーレールまでついているので、この際トイレにいい絵を飾ろうと思っています。
息子からトイレの使用注意がありました。「親父は小便を大便のように座ってすること」というのです。床を汚さない、便器を汚さないためには必ず励行するようきつくいわれました。ただ今のところそれを励行していますが、「急ぐ時には」と反論しましたが、「急ぐ時にも」というのです。
「老いては子に従え」という言葉があります。確かに一利あることなのでこの際息子の助言に従って、快適なトイレの使い方をマスターしたいと思っています。昨日の夜お風呂から上がった孫が、「おばあちゃん、トイレを貸してください」といいました。一階のトイレ工事中、二階のトイレを使う度に妻が、「トイレを貸してください」と言っていたのを覚えていたようです。どうやら同居人であっても一階のトイレはおばあちゃんのトイレだと思っているようなのです。
わが家へ来る人に告げます。自宅のトイレは夫婦専用につき、わが家へ来た人の来客用のトイレは今後煙会所のトイレをご使用ください。
「あれほどに 難色示した 妻が言う トイレは文化 納得したか」
「小便は 座ってせよと 息子言う 老いては子にと 従い励行」
「摩訶不思議 トイレ入ると 便器蓋 チチンプイプイ 自動で開く」
「わが家にも ルネッサンスの 風が吹く トイレ洗面 一気に進歩」