shin-1さんの日記

〇香りの風景「みかんの花咲く丘」

 喜久家プロジェクトの浅野さんがブログで、「香りの風景」について書いていました。私も常々「音の風景」や「香りの風景」があると思っているので、鼻を澄ませてみました。実はこのところ風邪なのか花粉症なのか分かりませんが、鼻が詰まっていて匂いを嗅ぎにくくなっているのです。

 外の家庭菜園の向こうにはたわわに稔った甘夏みかん畑がありますが、この時期には黄色い甘夏みかんの実と花が同時に楽しむことができるのです。これも温暖な瀬戸内海気候の恩恵なのでしょうか。今年は冬の寒さが厳しかったせいか、みかんの花の開花はいつもの年より少し遅いような気がするのです。

shin-1さんの日記

 みかんの花は五弁で純白、雌しべは黄色でとても清楚です。詰まりかけた鼻でも花の近くに鼻をそっと近づけると、何ともいえない芳しい香りが漂ってくるのです。みかん畑に囲まれた人間牧場もそうですが、双海町はみかん所なので今の時期は町全体がみかんの香りに包まれて、まさに香りの風景を感じることができるのです。

 私たちが子どものころは花粉症などという病気は余り言いませんでしたが、現代人は敏感なのか自然に適応できにくくなったのか、春先には杉や桧の花粉症に悩まされています。敏感な花粉症の人は菜の花やミカンの花さえ調子が悪くなると、マスクを着用して防備に余念がないようです。

shin-1さんの日記

 私は2年前からミツバチを飼育していて、今年3年目の春を迎えました。ミツバチ飼育に欠かせないのは蜜源たる花ですが、さすがにこの時期はミカンの花が何処にでも咲いているので、ミツバチたちは働き蜂となりせっせと忙しく飛び交って蜜を集めているようです。JR予讃線海岸周りの沿線には純白のニセアカシヤの花もいっぱい咲いて今が見ごろのようです。

 日常をあくせく暮らしていると、香りの風景などを感じる余裕はないのですが、リタイア後は音の風景や香りの風景に目と心と鼻が反応して、季節の移ろいを感じさせてくれるのです。

 昨日は書斎からハーモニカを持ち出して、みかん畑で「みかんの花咲く丘」という童謡を吹いてみました。いやあ実に気持ちがいいものです。ふと亡くなった母を思い出しました。

 「♭みかんの花が 咲いている 思い出の道丘の道 はるかに見える 青い海 お船が遠く かすんでる♯」

 思わず心の中で口ずさみました。


  「菜園に みかんの花が 咲いている 香り誘われ ハーモニカ吹く」

  「亡き母の 顔を浮かべて 香り嗅ぐ 甘い香りは 懐かしきかな」

  「わが町も その気になって 感ずれば 香り風景 音の風景」

  「鼻詰まり 風邪かそれとも 花粉症 香り楽しむ こともできずに」  

[ この記事をシェアする ]