○キャベツが大豊作
ふとしたことから知り合った伊予市の水口マリ子さんから昨秋キャベツの苗を沢山貰いました。わが家は上灘川に沿った谷筋にあるため、家庭菜園も冬日当たりが悪く、冬の作物は大根以外は余り出来ません。タマネギなどは作付してからもう半年がくるというのに植えた時とそんなに変わらない大きさなのです。でも春の訪れとともに日増しに日当たりがよくなって、日々の成長は目を見張るようです。キャベツの苗もタマネギと同じだろうと思っていましたら、今年の寒さはことの他厳しかったせいか、キャベツはしっかりと太って、大きな玉を実らせているのです。
私はキャベツが大好きで、三度三度の食事にキャベツが出ても文句を言わないほどの大好物なのです。特にリンゴと組み合わせたリンキャベはある雑誌に紹介されるほど知る人ぞ知る私の健康食なのです。と真もそれを承知で毎朝キャベツの千切りを欠かさず食卓に出してくれるのです。しかしキャベツは冬の野菜のためキャベツを自宅で年中無農薬で栽培することは不可能に近く、素人の私にはこの春先しかキャベツは作れないのです。したがって年中キャベツを食べていますが、それは出身地も分らないようなものでした。しかしつい最近は生産地表示が義務付けられ、○○産と書かれるようになったので、出来るだけ愛媛県産を買い求めるようにしているのです。私は中四国、それに九州くらいは自家用車で移動しますので、移動の度に地方の特産品センターなどを訪問して、買い物の苦手なくせにキャベツだけは目利きが出来て買い求めて帰るのです。キャベツは比較的安くどの特産品センターにも年中出回っているので大助かりです。しかしキャベツは他の野菜と違い生で食べることが多いので、綺麗なキャベツを見ると「これ大丈夫かな」と消毒の詮索をしてしまい、結局は虫穴の開いた2級品に目と手が行くのです。二級品の方が安くて安全というのは野菜の定説なのですが、最近は少し変わってきているようです。
さて大豊作のキャベツですが、春キャベツといわれるように甘くて柔らかくて美味しくてと三拍子そろっているのですが、ここのところの陽気に誘われてキャベツに異変が起こり始めました。キャベツが成長し過ぎて上の部分が破れ始めたのです。商品として売るのではないので、別に破れても食べるのには影響しませんが、多分この破れはキャベツが花をつけようとする主保存の原則であるということを意味します。つまりこのまま放っておくとキャベツの真ん中からトウが立って花が咲くのです。さらに心配なのはこの破れた部分に雨が入ると腐ったりもするのです。そうかといって毎日毎食牛のようにキャベツばかりを食べるわけにも行かず、最近は近所に配って喜ばれているのです。
わが家ではキャベツ料理がふんだんに作られ、ロールキャベツなどは妻の最も得意とするところで、妻の料理の腕に満足し「褒め殺し」のような言葉を掛けています。
キャベツ大豊作の秘密はどうやら「苗」の品質があるようです。根の張った丈夫な苗だったため、しっかりと地中に根を張りました。またキャベツは沢山の品種があるようですが、何の品種か分らずもこの土地にあった品種だったのではないかと思うのです。また草引きなど丹念に育ててくれた親父の世話も見逃すことは出来ません。早速苗を沢山いただいた水口マリ子さんにお礼のハガキを出そうと思って、キャベツ畑の様子をデジカメで撮りました。水口さん宅は稲の苗を育てて販売する大農家です。私たちのような家庭菜園などを趣味で楽しむ人など相手にすることはできない忙しさなのでしょうが、時々トマトが出来た、キューリが出来た、枝豆が出来たと旬の季節を届けてくれるのです。有り難いと思いつつ今日も水口マリ子さんのことを思いつつキャベツを食べています。
「菜園の キャベツ丸々 豊作だ まな板の音 今朝も目覚まし」
「昨晩の ロールキャベツの 美味なこと 妻の手料理 褒めていただく」
「キャベツ取り 隣近所へ おすそ分け 美味いといわれ ブロッコリー添え」
「キャベツ食べ お陰で胃腸 快調だ これから先も リンキャベ食べる」