shin-1さんの日記

○送られてきた伊予柑

 先日、今治市大西町の大河内結子さんから桜いよかんという蜜柑が一箱送られてきました。「桜いよかん」なんて聞いたことがないのでひょっとしたら新品種かな?と蓋を開けてみると、そうでもなく真赤に熟してはいるものの普通の伊予柑のようです。中からハガキくらいの品書きが出て来ました。

 桜いよかん

 晩生の伊予柑を収穫する時期をできるだけ遅らせ、樹上で熟らせました。大空に枝を伸ばし、樹齢60年の樹がつくる「スッキリとして爽やかな風味」と「春の香り」をご笑味ください。

 安全・安心を第一に農薬をう~んと少なくして、エコ栽培にこだわりました。

 「桜いよかん」は桜の季節に美味しい果物です。(防腐剤を散布していませんので、なるべく早くお召し上がりください)

 私はこのメッセージを見て、今の農業の表と裏を考えてみました。表、それは消費者の好みに合わせ作物を作り続けてきた今までの農業です。見た目を重視して市場や農協の言うがままの農業をした結果、農業では飯が食いにくくなり、自給率39パーセントという日本の農業を作ってしまいました。勿論市場や農協の責任も問われますが、農家もそれに追随し化学肥料と農薬に依存した危険な農業をやり続け、新品種を追い求め続けて、足元の美味しいはずの蜜柑をないがしろにしているのです。ふと大谷伊予柑を思い出しました。新品種と持て囃され穂木泥棒まで現れる異常な時代でしたが、結果は金が取れる時にはブームが去って、殆どの農家が「こんなはずではなかった」と、落胆したのは記憶に新しい出来事です。最近は晩柑ブームで、せとかやはるか、きよみなど、まるで飲み屋のネーちゃんの名前のような新品種がズラリ並んで、農家でさえどれがどれだか食べ比べても分らないほど混乱しているのです。

 裏を考えてみました。桜いよかんは正直どこにでもある伊予柑です。でも味と香りに自信を持った生産者がそれを手間暇掛けて作った誇りのようなものを感じるのです。しかも桜をイメージするこの時期に真赤な果実が届くのです。私のように柑橘には慣れている人間でも驚くのですから、蜜柑に縁遠い都会や東京以北の人には新鮮に感じられるはずなのです。

 減農薬、、農薬五割減、腐り止めの防腐剤、安心・安全、エコ、愛媛特別栽培農産物、愛媛産には愛がある、とこれでもかと言われる程のロゴが飛び込んで、表の怖さを感じてしまいました。

 もう一枚ハガキサイズのメッセージが入っていました。

 朝フルでスリムで健康な生活を。

 朝食をフルーツ果物にして、体の中をきれいで清潔に保ちましょう。

 朝食には、体に負担をかけずに十分なエネルギーがとれる果物がベストです。

 果物の食べ方にはルールがあります。

   ①朝食は果物だけを食べる。

   ②果物はお腹が空いたときに食べる。

   ③果物は新鮮で熟したものを食べる。

 私たちは「朝食をフルーツ(果物9)にする」だけで、誰でも簡単にできる健康法を実践しています。皆さんにもスリムで健康な生活をしていただくために、「えひめ朝フルBOX」で美味しく健康な果物を提供しています。フルーツモーニングで今日からあなたも健康人の仲間入りです。

 果物の正しい食べ方のルールを守りましょう。

                えひめ朝フルの会

 私も会員になろうかな。

  「果物を 朝食べるだけ それだけで 健康なれる? 私もなれた」

  「新品種? いやいや違う 新理念 足元見れば 美味しさだらけ」

  「もう辞めよ 走り過ぎてて 疲れます 今の農業 足元見直し」

  「蜜柑さえ 食わぬ百姓 蜜柑売る どこか変だな 食う物売りな」


 

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shin-1さんの日記

○友遠方より来る

 昨日は東よりの風邪が吹いていたものの久しぶりの好天に恵まれました。一年にどの程度来るのか数えたこともないのですが、私の元へはリタイアした今でも沢山の視察者が訪れます。視察は私の主張の裏返し、つまりあちらこちらに講演などに行けば行くほど、またマスコミに取り上げられれば取り上げられるほどたくさんの方々がやって来るのです。その中には周りの人を連れて何度となくやって来る人もいて、その都度私の少し違った進化部分を見せるよう努力しているつもりなのですが、結果的にはその人がどのような私との出会いやふれあいを繰り返しているのか反芻するまもないものですから、結果的には今の自分のありのままの自然体となってしまうのです。

 昨日来た瀬戸田の金本さんもそんな旧友です。金本さんは旧瀬戸田町の職員で、今は合併して尾道市役所の職員です。教育委員会の仕事が長いこと、子どもが私と同じようにたくさんいること、将来を見据え人間としての生き方がしっかりしていること、ふるさとのためにという想いを常い忘れてないで地域を巻き込んでいることなど、今時珍しい彼の魅力が大好きで深いご縁をいただいているのです。瀬戸田といえば地域づくりでは常に先進地でした。故に学ぶことも多く度々訪ねた地域です。その後も金本さんとの深いご縁もあって数え切れないほどお邪魔し、数え切れないほど多くの知人友人を得ているのです。

 そんな金本さんが他の友人や家族連れで人間牧場へ来るという

ので昨日はご案内しました。未明からの叔父の危篤で予定していた足湯の準備も出来ず、いきなりの入場になってしまいました。それでも天気にも恵まれ、束の間の話し合いを楽しくさせてもらいました。

 金本さんから昨晩お礼のメールが入りましたが、一緒にやって来た娘さんが「人間牧場に永住を希望するほど」という表現には思わず笑ってしまいましたが、素直な子どもの目からみた反応は嘘もお追従もなく嬉しい反応として受け止めました。

 また高座本「夕日徒然草」の中から引用した「宿命と運命の違い」についても同感と書き込んでいただき、金本さんに対するメッセージが伝わった事を感じました。金本さんのご家族や、妻の友人と同姓同名の橋本和子さんの来訪など、あっという間の2時間でしたが、次の約束が人間牧場であって、国道まで見送ることが出来なかったことが多少悔やまれてなりません。

 私の元へやって来る仲間たちはこちらが恐縮するほど沢山のお土産を持ってやって来ます。昨日は金本さんが瀬戸田特産のレモンを使ったふるさとレモンという粉末清涼飲料をくれました。お返しの土産もないまま帰らせたこともこれまた妻に叱られ悔やまれてなりません。

 私は土産物はさて置き心の土産を用意しなければなりませんが、はてさて心もとない限りで恐縮しています。

  「手土産を 持参の人が やって来る お返し何を 心もとなく」

  「人間は 人が育み 人となる 人の良し悪し 選ぶは自分」

  「永住を 希望と書いた メール見て 何より嬉し 言葉かみしめ」

  「好天は どこかウキウキ ホッとする 天気見方の 山路を歩く」

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