○中止や延期相次ぐ
このところの雨や台風襲来で関係する研修会や講座の中止や延期が相次いでいます。主催をする人たちは台風発生や梅雨の天気予報を毎日朝昼晩に一喜一憂しながら気を揉んで見てきたに違いないと思うと、中止や延期の決定もやむを得ない措置だと思うのです。私も役場に努めて35年間、社会教育やまちづくりの第一線で各種イベントなど天気に左右されやすい現場で仕事をしていたので、その心情が痛いほどよく分るのです。
延期や中止の決定は早過ぎるとその後の天候回復などで「何で?」と開催切望組から批判をされます。逆にいやいや参加組からは歓待されるのですが、準備に費用が伴うものはそのリスクが大きく、やってもやらなくても費用が発生し大変な迷惑をこうむります。私が発想実行して今に続いている夕焼けコンサートなどはその典型で、出演を予定しているアーティストには全部若しくは一部のキャンセル料金が課せられるのです。それでも私たちのコンサートは無料なのでまだましですが、これがチケットを事前に販売しているとその事後処理は更に煩雑で、チケットの払い戻しやその連絡に相当の事務処理量がついて回るのです。故に少々の小雨でもブーイングや入場者が少なくても強硬突破となるのです。夕焼けコンサートもそんな憂き目に随分会って胃の傷むような思いを何度もしたものです。
先日私が実行委員長を務める地元の小学生を対象にした少年少女おもしろ教室の漁船で底引き漁を体験する講座も雨で延期をする決定通知が担当者から電話でありました。一応私が責任者ですから最終決定や責任は私が追わなければなりません。担当者は天気の状態の推移予測、危険度、受け入れ側の意思などを細かく説明し、私に判断を委ねましたが、私の判断は事務局の判断と一致していたため延期となり、参加予定の子どもたちへ延期通知がされたようです。ところが先日受け入れ側の漁協組合長に会って話を聞くと、延期後の予定の日時では臨時定員申請の期限が切れて再申請の必要があり、多額の申請費用が発生するから今月中に実行できないか相談がありました。結局二転三転した挙句今月末に再変更となったようです。
昨日はくらしの講座で講演中に私のポケットの中でマナーモードの携帯電話のバイブレーションが動き続けました。気になりながらも講演優先で時間の間無視し続けました。集会が終わると昼食中にその電話が殺到し、食事も途中休んでの対応となりました。その殆どがこの3日間の講演予定の中止若しくは延期相談でした。特に今日出かける予定だった高知県春野町での研修会は、事務局からの電話によると台風進路内に位置しているためや、遠方を出かける私を気遣って中止となりました。
四国山脈の山を背にしている私たちの所は今のところ風もなく無風状態で雨のみがうらめしく降り続いています。同じ四国でもこうも違うのかと思うほどの静寂ぶりです。かつて台風を侮り「天に向かってブツブツ言うな雨の日には雨の日の仕事がある」と豪語し無謀にも無人島でキャンプを続けたり、研修先へ出かけて散々な目にあった若い頃のいまわしい過去の思い出を思い出す度に、「安全が一番」をモットーにしています。
今日は高知県の研修会の中止を受けて久しぶりに「忙中閑有り」です。「ここのところ忙しかったからたまにはゆっくり休養したら」とは妻のねぎらいの言葉です。久しぶりにゆっくり本でも読みながら至福の時を過ごしましょうか。
「台風の 行方気になる 今朝の雨 中止連絡 お陰で休み」
「いまわしい 過去の記憶が 甦り 気を引き締めて 備えおさおさ」
「風速が 五十メートル 吹いたいう 沖縄テレビ 臨場伝え」
「あの人は 今頃無事か 思い出す 心配電話 かけて確認」