shin-1さんの日記

○家の周りの草刈り

 先日広島へ講演に出かけました。船着場から講演先までは行くのには、安上がりな路面電車で旅路をつないで行くのです。僅か150円なのに紙屋町のバスセンターや新幹線口まで連れて行ってくれる路面電車は金額といいCO2といい最高の乗り物です。でもたまに乗るタクシーも世間の話が聞けて何となく広島通になったような錯覚にもなるのです。私「運転手さん景気はどう」。運転手「あきませんねえ。1ヵ月このように一生懸命働いても15万円を越えることは余りありませんねえ」。私「ほう、大変ですねえ」。運転手「今は規制緩和とかでタクシーの数が増えて、自家用車が増えて、ええことありません」。私「月15万円では家族を養うのは大変でしょうねえ」。運転手「だからかどうかは分りませんが、広島の運転手さんは意外と一人身の人が多いんですよ」。私「ほう、それはまたどうしてですか」。「だってこのくらいのお金では家族は養えませんからねえ」。私「フーン」と、会話は続くのです。

 私「ところで広島では選挙はどうなっていますか」。運転手「政治家も悪いですね。選挙の時だけお国に帰ってペコペコされても誰が信じますか。政治家は嘘つきでないと大成しないようになっているのです」。私「年金問題や格差問題はいかがですか」。運転手「年金も格差も所詮政治家が自分たちの政党を躍進させていく道具にしか過ぎません。私たち国民なんかのことは選挙が終わるまでの美辞麗句ですよ」。私「・・・・・・・」。

 私「ところで宇品の港周辺は来る度に風景が変るほど発展していますね」。運転手「そりゃあそうですよ。このあたりはマンションブームでマンションが完成すると2~3千人もの人が住むそうです。2~3千人といえば小さな村がそっくり出来る事になるのです」。私「こんなに造って売れるのでしょうか」。運転手「売れないマンションを造る様な馬鹿はいませんから売れるのではないですか」。私「そうでしょうなあ」。

 「最近は広島も随分様変わりし始めました。何年か前までは郊外の山を切り崩して造成したニュータウンのような所へ一戸建ての家を求める人が多かったのですが、今はそんな田舎を売り払って便利なマンションへ移り住む人が次第に増えているそうです。私の近所でも町内会の付き合いや庭木の手入れが嫌で住み慣れた場所を離れてゆくケースが目立っています。歳をとっての異動は寂しい気もしますが、車に乗れなくなったり連れ添いがなくなった老後の事を考えるとやはり買い物や医者に行くのに便利なところが必要になって来るのです」と、意味深い話をしてくれました。

 車の中で聞いた話はとても参考になる話しでした。さすが相手持ちながら高い金を払って乗っただけのことはあるものだと感心しきりでした。

 今日は午後から家の周りの草刈りをしました。660坪もある広い家を今は親父が主で私がたまにお手伝い程度の管理をしています。さすがに90歳の坂を下る親父にとって草の手入れは毎年私の方に軸足がかわりつつあるようです。さてこれから25年のわが人生、この家の管理をどうするのか、息子の作業能力を勘案しながら考える時代が来たような気がする今日この頃です。

  「親父から 間もなく引き継ぐ 家管理 こうも広いと 気持ち重たく」

  「タクシーの 運ちゃんさすが 評論家 知識あっても 知恵は回らず」

  「意外だね 運ちゃんひとり身 多いそう 収入合わせて 生き方決める」

  「マンションを 好む理由が 見えてきた 楽な生活 したいからかも」 

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shin-1さんの日記

○グリーンツーリズムのようなおもしろ教室

 双海の町にも暑い夏がやって来ました。学校が夏休みになって最初の日曜日だった昨日は、曇り空にもかかわらず涼を求めた沢山の人がシーサイド公園で海水浴を楽しんでいました。私は海の町に住み、シーサイド公園の海水浴場を造った張本人ながら、この10年間で一回も海水浴をしたことがないのですから不思議な話です。それでもシーサイド公園へ行くとそこここに夏を感じるのです。

(シーサイドの納涼席をお借りして開講の説明が行われました)

 今日はシーサイド公園を会場としたおもしろ教室に出かけました。今日のメニューはじゃこ天づくり、たこ焼きづくり、クッキーづくり、太刀魚のみりん干しづくりで、子どもたちが4班に分かれてローテーションで全てを体験するようにしました。

(講師は漁協女性部のおばさんたちです)

 みりん干しコーナーは加工場で行われましたが、その名の通り刀に似た薄っぺらい肉厚の太刀魚を秋刀魚に下ろす作業に子どもたちは悪戦苦闘しましたが、おばさん先生の巧みな包丁さばきに感心しながら果敢に挑戦していました。心配された包丁での怪我もなくホッとしました。

(おばさん先生の見事な包丁さばきに感心しながら見とれ、いざ自分がやってみると中々上手くいかないギャップも学習の一つです。

(クッキーづくりは子どもにとってパテシエやスイーツなどの横文字に慣れている子どもたちにとって最も関心のある作業で、色々な型で練った小麦粉をくり抜いていました)

(本物のたこ焼きも初めての体験で、出来たてのたこ焼きを美味しそうに試食していました)

 私がこのシーサイド公園の加工場を建設した時の構想では、この場所をシーツーリズムかグリーンツーリズムのような利用の仕方を考えていましたが、今日のメニューはまさに理想の形となりました。こうしたメニューを沢山用意して都市と漁村の交流を目論んで行けば多くの体験活動が出来て、地域も活性化するのです。

(木陰で昼食を楽しむ外国人と伊方町の面々、抹茶のサービスまでして日本の文化に触れていただきました)

 作業の途中、顔見知りの伊方町の方が国際交流で訪れている外国人を連れてシーサイド公園へ立ち寄りました。漁協女性部の方々のご配慮でたこ焼きの体験をしたり、鯛めしとよもくれ団子汁でもてなされ、時ならぬ体験や接待に何事が起こったのか分らず眼をパチクリして驚いていました。「お接待」という言葉の意味についても英語と日本語の微妙な違いから説明に悪戦苦闘しましたが、普段着のいい国際交流が出来たように思います。

 昼食は漁協女性部の皆さんの心のこもった鯛めしとよもくれ団子汁を賑やかに食べました。また女性部の親分である富岡喜久子さんのお話や、次回の漁船で底引き網を体験する準備や、8月のキャンプのプログラム立案に向けての打ち合わせを行い散会しましたが、子どもたちは楽しそうに学んでいました。

 実行委員会もメンバーが少しずつ積極的にかかわるようになって、今までにない方向へ進んでいます。更なる自主的な成果を期待したいものです。

  「ふるさとを 丸ごと体験 楽しいな 心と体 満腹満足」

  「太刀魚を まるでノコギリ 三枚に 思わず笑顔 出来たじゃないか」

  「外人が 突然乱入 臆せずに 自然対応 さすがおばさん」

  「じゃこ天を ハートの形 したつもり 出来た形は まるで草履だ」

 

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