shin-1さんの日記

○嬉しかったり落ち込んだり

 今日は久しぶりに息子が休みなので、昨夜のうちに相談して人間牧場へ行く相談をしていました。それというのも五右衛門風呂の大工工事が全て終わったので大工さんから仕切り書が届き、その資金をわが家の大蔵大臣に親子二人で無心する企てもあったのです。息子は早朝7時過ぎにやって来ました。妻は数日前から帯状疱疹が出て寝付かれぬ日々を過ごしているので、資金調達のお願いには適さない日だと思ったのですが、何とあっさり陥落しました。ただし「もう鼻血も出ない」なんて厳しい言葉を付け加えられましたが、私と息子はしてやったりのニンマリでとてもいい一日となりました。

 人間牧場へ行く大工さんの軽四トラックには何やら古めかしいボイラーが積まれています。「ああこれが息子の話していた水道屋さんがいらなくなったからあげると言っていたボイラーか」と納得し、大工さんがその水道屋さんに連絡したところ、急遽ボイラーを据え付けるというのです。ボイラーやタンクを所定の場所に降ろし、後から来た水道屋さんはせっせと二人で工事に取り掛かりました。昼飯を持っていかなかった私たちは昼抜き、水道屋さんは昼飯休憩を挟み3時過ぎにやっと工事の目鼻がつきました。その間私たちは草を買ったり古い瓦を埋めたりと忙しく働きました。

 給水点検、温水点検を私と息子は目を凝らすように見ていました。何せ人の家庭で要らなくなったゴミですから、水が入りお湯になって出るかどうかとても心配でした。でもどうです。しっかりと熱い熱いお湯が出てきました。「やったー」と水道屋さんも私と息子も大喜び、まるで温泉を掘り当てたような心境で、「今日は何てラッキーな一日なんだろう」と思ったものでした。さら湯で風呂釜を洗い、風呂釜の周りを息子は丹念に雑巾掛けまでして、ご覧のように立派な風呂場となりました。

 「今日は風呂には入れるぞ」、息子も私もタオルまで用意しようとしたその瞬間、急にお湯がストップしました。はい喜びはここまで、これをぬか喜びというのでしょうか。それから水源地となるタンクまでの往復や、天井裏に置いたタンクを4人が行ったり来たり大騒動です。結局は水が来ない原因も分らぬまま日没ゲームセット再試合となるところでしたが、何がどうなったのかその内水がくるようになりましたが、結果は明日までお預け、入浴の楽しみも明日となってしまいました。「あーしんど」でした。

 それにしても、水道屋さんからいただいたボイラー一式は、ほっておくとゴミになる運命でした。点検のため中を開けていましたが、内部は新品のような綺麗さでした。このボイラーに命を吹き込んだだけでも環境問題を考える人間牧場としては意味のある出来事なのです。通産省がリサイクル品の販売について法律を作ったところリサイクル業者から猛反対が起こり規制が緩和されたそうですが、世の中にはこのようにまだまだ使えるものがいっぱいあります。経費節減という目的と資源リサイクルを同時に解決した息子の努力に大きな拍手を送りたいと思います。

  「紐緩め 金の工面を した妻に 思わず親子 ハイタッチする」

  「お湯が出た その後止まる 顔の色 まるで百面 青くなったり」

  「このボイラー 不燃物行く 運命を 俺の息子が 命再び」

  「また明日 水の出具合 不安なり 港見ながら 早くお風呂に」

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