shin-1さんの日記

○坊ちゃん劇場こけら落し演劇鑑賞

 田舎が田舎のゆえんは様々な芸術に触れる機会が少ないことです。都会の芸術全てがよいとはいえません。それでも都会には多様な価値観の人が多く住んでいますから、見たり聞いたりしようと思えば様々な芸術を幾らでも鑑賞することが出来るのです。文化都市という看板は掲げていますが県都松山市でさえも芸術の分野では質量ともに満足いくものではありません。

 そんな中でこの度東温市に秋田県田沢湖町のわらび座と提携した常設の坊ちゃん劇場がオープンし、今日こけら落としのセレモニーとお披露目の演劇鑑賞会が開かれ、どういう訳か私にも招待状が舞い込んでのこのこと出かけて行きました。利楽という温泉を含めた商業施設の一角にこじんまりとした佇まいを見せる劇場は、一見映画館かと見間違うような造りで、中々おしゃれです。私たち内子座のような古い芝居小屋に愛着がある古い人間には少しモダンすぎるのかなあとも思ったりしましたが、6億円をかけたという500人収容の劇場は音響や証明も素晴らしく、「あー21」の一番前のかぶりつきの席から見る舞台はど迫力で、2時間弱のこけら落とし公演は、脚本家のジェームス三木さんも舞台あいさつに登場するという心憎い演出もあって、いい芸術を見せてもらったという満足感がありました。

 招待された人々は私のような自由人ではなく、各界の著名人ばかりで、面識のある人たちとは久しぶりに会ったものですから、近況報告や名刺交換ではいい交流もおまけとしてありました。持って行った人間牧場主のイラスト名刺50枚は、東温市長の高須賀さんはじめ多くの方に貰っていただき、恥をかかずに済みました。

 今日見せていただいた「坊ちゃん」の原作者は夏目漱石です。夏目漱石生誕100年のこの機を睨んでのオープンだと思いますが、年間300回もの公演を目指すというこの目論見は果たして県民にどう受け止められるのか、劇場側の力量とともに県民の文化度も試されるだろうと思います。

 田舎は5千円の会費での飲み会ならそんなに高いとは思いませんし参加者も多いのですが、いざ5千円の演劇チケットとなると、中々売れないのが現実なのです。息子のイリュージョンの演劇だって毎年やっていますが県を売るという作業は大変なようです。

 私の息子も演劇をやっています。今日の演劇を見て息子たちの演劇のレベルの高さも納得しましたが、ジェームス三木という一流の脚本家が書かれた舞台もまた小説では書き足らなかった部分を書いており、違った視点のミュージカルでしたが、毎年2回の息子の演劇を見て育ったここ10年間の実績は、凄い知的財産になっていると改めて感じた次第です。

 あなたにも一度足を運んでみることをお勧めいたします。

  「常設の 劇場こけら 落とす日に 招待鑑賞 今日は充実」

  「ジェームスの 脚本違う 視点から さすが一流 表裏から」

  「漱石の 生誕百年 記念して 愛媛あちこち 坊ちゃんだらけ」

  「お茶請けに 坊ちゃん団子 食べながら 横を矢絣 マドンナ役が」 

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shin-1さんの日記

○タオルが届く

 昨日は夕方総代を務める稲荷神社の集会があるので、人間牧場の農作業を早々に切り上げ夕飯を食べている所へ、関西汽船の浜田さんがやって来ました。何処かへ行った帰りだったのでしょうが、お互い急いでいたので玄関での立ち話と相成りました。浜田さんは前にもブログで紹介した人間牧場塾生第一号候補の人です。彼は周防大島出身の民俗学者宮本常一の生き方に関心を持っている人で、昨日の来訪は九州に宮本常一の研究会が発足したことを知らせに新聞のスクラップコピーを持参したのです。

 その折タオル製造者からいただいたというタオルを沢山土産にいただきました。彼は機を見て俊敏なりというか、人間牧場に五右衛門風呂が完成したことをブログで読んだからと付け加えました。さすが第一号候補だけのことはあるなあと感心しながらタオルの入った手提げ紙袋を受け取りました。

 「タオルかあ」とふと五右衛門風呂のことを思い出しました。そういえば第二期工事で五右衛門風呂を造ることを思いついて以来、五右衛門風呂を造ることばかりに集中し、五右衛門風呂に入ることやタオルの用意までには思いが巡らなかったと反省しました。あの風呂には誰がいつ、どのようにして入るのかは想像もつきませんがタオルは風呂にとって必需品ですから早速備品にして使いたいと思います。

 一昨日水道工事屋さんに春祭りの寄付をお願いに行ったところ、水道工事屋の社長さんが「息子さんから依頼があったのですが古い湯沸かし器が手に入りましたので取り付けますか」と言われました。息子が話していた給湯器の話なので、宜しく頼んでおきました。予算オーバーの話を息子にしているので知らない部分で苦労している姿を見て内心ホッとした次第です。

 タオルが届けば石鹸や湯桶も必要、足拭きマットはとまるで連想ゲームのように不備な点が次々と思い浮かびました。タオルをくれた浜田さんのお陰です。彼は今関西汽船に務めていて間もなく山口県柳井市にオープンする花のテーマパークへのツアーを成功させるため足を棒にして頑張っています。人は仕事に熱中するとき輝くものです。昨日の浜田さんはいつになく輝いて見えました。浜田さん有難う。浜田さん頑張れ。

  「このタオル お使い下さい 差し出され 風呂に入ること すっかり忘れて」

  「このタオル 使って妻の 風呂に入る そんな姿を 頭描きつ」

  「さすがだね 気配る出来る 人だから 仕事も上手く 動いています」

  「このタオル 風呂に入れろの メッセージ 入れますあなた 沖の船見て」

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