○相変わらず多い視察受け入れ
役場、いえ正式には市役所の地域事務所、いえ正式には市役所の支所から電話が入り、「視察研修を受け入れて欲しい旨の電話が○県○市役所から入りました。○月○日のご都合は如何でしょうか」と問い合わせがよくあります。役場を辞めた人間にこんな電話があるのも不思議といえば不思議です。もう縁もゆかりもない辞めた人間にどうしてこんな電話がかかってくるのでしょうか。普通だとお断りするのが筋でしょうが、私の場合は講演活動で全国を回っているので、「若松さんの話が聞きたいのですが」と注文があるらしいのです。そんな話をホゴにするわけにもいかずついついのこのことなってしまうのですが、一日に二つも重なることもあり、現職の頃と同じような頻度でやって来るものですから余程注意していないと忘れそうで困ってしまいます。
今日は天気も良いので久々に人間牧場へ作業に行こうと意気込んで弁当持参で車に乗り込みました。ところが車に乗って予定表を見て驚きました。午後2時半に山口県から議員さんが視察に来るようになっているではありませんか。伊予市の議会事務局を介しての議員視察が入っていたのをうっかり忘れるところでした。さあ大忙しです。地域政策総合センターの兵頭さんとの約束もあるし、明日は雨模様なので片付けたい仕事もあるしで大変でした。
今日の視察は下関市の市会議員さんといっても、合併した豊北町の在任特例議員さんなのです。旧豊北町はこれまでにも何度か講演に足を運び、知人や友人も多い町です。特に夕日の綺麗な町として知られ、夕日マラソンなどのイベントや土井が浜遺跡の人類ミュージアムの館長さんとは下関で合併記念講演会にご一緒した間柄です。
今日は夕日によるまちづくりや、合併後のまちづくりについて熱心な鋭い質問が相次ぎ、久しぶりにいい研修が短い時間ながら出来ました。合併後のまちづくりは正直いって難問が余りにも多過ぎます。対等合併や合併を円満にするためという理由で、実行も出来ない取り決めを幾つもして、公約違反と思われるうそつき行政がまかり通っている現実を議員さんたちはどう感じているのでしょうか。でもそれを批判すれば「お前は役場に勤めていたのに何で」などと冷たい目で見られるのです。それでも一市民として言うべきことは言おうと言ってますが多勢に無勢のようで侘しい気さえするのです。
在任特例という法律で下関市は100人を越える議員が誕生しています。これもまた問題といえば問題で問題にならないのが問題のようです。とりわけ議員さんの視察研修は慣例が多いのですが、今日の議員さんはいっぱい質問をし、私の本まで購入して読んだり、私の講演を聞いたりして予備知識を詰め込ん臨んでいました。いやあ立派立派、大したものです。
合併をしてみてしみじみ思うのですが、普通は首長1に対し議員は複数で首長の力は絶大です。でも合併は最後は議会の議決で決まりますし、首長は首になっても議員は在任特例で残って議会活動が出来るのですから凄いものです。次の選挙でどういう結果が出るか楽しみですね。
「視察来る 何故か私に 出ろという 全て私が 仕切っていいのか」
「視察者を 俺に渡して いなくなる 世話の職員 何処へ行ったの」
「お土産は 饅頭煎餅 酒かもね 今日は違った 懐かしき人」
「議員にも 熱心な人 いるものだ あれやこれやと 質問しきり」