○PTAの研修会で貰った蘭の鉢植え
私は時々講演に行った先で花束を貰うことがあると前にも書きましたが、我が家の玄関先に蘭の花が一鉢置いてあります。去年貰ったものですからもうかれこれ4ヶ月も比較的冷たい玄関先で目を楽しませ、心を和ませてくれたのですから花持ちの良い花で、長持ちは他の花々の比ではありません。本当は早く花を切取るのが蘭のためなのでしょうが、惜しくてそのままにしておりました。でも大分くたびれたので残念ながら片付けることにしました。
蘭は今でこそバイオテクノロジーの培養普及によってあちらこちらに出回っていますが、その豪華さや高級感は貰った人の心に深く焼きつきます。私のような年齢になってリタイアした人間にはもう何ら関係のない話ですが、女性に花を贈る場合、貰った女性が感動する花は断トツでバラの花が一位だそうです。勿論蘭の花もランクインしていました
ところが昨日雑誌を読んでいて意外な蘭の語源に出会いました。蘭は英語でオーキットといいます。この言葉の語源はギリシャ語のオルキスで意味は何と「睾丸」なのです。厚顔でも紅顔でも抗癌でもない男性の持ち物なのです。意味は簡単で蘭は二つの球根を持っておりその内の一つから花芽花茎が伸びて花をつけるのですがその球根の形が睾丸の形にそっくりなのだそうです。言われて観察して見ると名前の形そのままなのです。このことを知っていたらお堅いはずのPTAから蘭の花は贈られなかっただろうと一人苦笑いをしてしまいました。付け加えておきますが、古代ギリシャでは蘭の球根から作ったサループという飲み物が勢力増強剤や媚薬として売られていたというのです。でもこの花を贈ってくれたPTAの人に悪いので、蘭の名誉を回復するため次のような蘭の花言葉を考えてみました。
「蘭の花言葉は紅顔です。紅顔は小さな心の恥じらい、相手を思う気持ちを相手に伝えたくても伝えられない心のときめきとでもいえましょう。また蘭は二つの球根を持っています。私とあなたはいいカップルに発展するようにとの願い、つまり球根は求婚へのメッセージなのです。あなたも相手を思う求愛の心が強いのなら蘭を贈っては如何でしょう」なーんて意味不明の花言葉を信じるか信じないかはあなた次第です。
「深い意味 考えることもない 花言葉 語源を辿れば 贈る気ならず」
「花貰い 怒る人など いないはず 花に囲まれ 幸せ戸口」
「花香り 鼻で感じて 楽しむも これまた一興 花ある季節」
「気がつけば 湯上り妻の 芳しい オーデコロンの 香り感じて」