○北海道と沖縄では体重計が違う
毎日毎日何気なく乗っては一喜一憂している体重計、どの家にも一台くらいはあるのでしょうが、最近は狂いやすいアバウトな目盛りのものよりデジタル式が多いようです。わが家の体重計も家族3人と時おりやってくる孫家族の重いと思いを乗せて計り続けているのです。
ところでこの体重計が北の北海道用と南の沖縄用があることを知っていますか。勿論私も知りませんでした。電気も使わずただ人が乗って重さを量るだけなのに何故変えなければならないのか?、そんな疑問があるのは当然なことでしょう。実はその秘密は南北に長い日本の地形にあるのです。地球は絶えず自転していますがその影響による重力は日本列島の北と南とでは微妙に違うのです。デジタル式や目盛り式の家庭用ヘルスメーターはバネのたわみで量る仕組みになっていますが、北海道と沖縄では緯度の差20度です。それをヘルスメーターで換算すると0.1パーセント程度なのですが北海道の方が下へ引っ張る力が強いという形で表れてくるのです。その差を考慮して家庭用ヘルスメーターは北海道用、沖縄用、さらに中間をとって本州用と三種類の設定で売られているそうです。沖縄の人が北海道に人事異動した折、今まで使っていたヘルスメーターを持参して使うと、誤差があるという事実を知っておいた方がよいかも知れません。
じゃあ正確なデーターが必要な病院などはどうするんだろうという素朴な疑問が湧いてくるのもこれまた当然なことです。ご安心下さい。病院には病院用というのがあるそうで、日本中を更に細かく16地域に分類して製造販売されているというからただただ驚くほかはありません。2百グラムや3百グラムぐらいと思うのは私たち素人の考えだし、日々の暮らしでもそんなに困ることはありません。私もかつて産業課で計量器検定という仕事に携わったことがありますが、そんなちっぽけな誤差ぐらいと思っても、商売をしている人から考えたり、消費者の監視からするとそれは大きな問題なのです。時々内容量の表示と容量が違って大問題になったことがありました。世の中には暇な人がいるなあと思ったものですが、それは私が間違いで、暇な人が正しいのです。
さて、今朝の私の体重は本州用で量ると56キロでした。只今妻の方が少し、いえ少し軽いようです?。
さあきょうも孫と少し歩いて元気を維持しましょう。ここまで書いたところで隣の部屋から孫がやって来ました。二人で脱衣場の体重計で量りました。「おじいちゃん僕の体重は何キロ」と聞くので、只今の朋樹の体重は17.5キログラムです」と言ってやりました。
「体重計 壊れてるのか 言う妻の 重さ微妙に 増えております」
「いいことを 知ったとばかり 書きました 体重計に 北と南用」
「増えるのに ヘル(減る)スメーター これいかに 漫才ネタに これ使えそう」
「体重の 目盛りで一喜 一憂し 贅沢しないで 贅肉何故に」