○四国八十八ヵ所参り
四国には有名な八十八ヵ所のお寺参りがあります。10数年前私たち夫婦もお寺参りをしようと納経帳を買い求め札所参りを始めました。別に宗教心が芽生えた訳でもなく、何の目的がある訳でもないただ何となく始めたためでしょうか、10数年が経つというのに未だに完結していないのです。昨晩テレビを見ていてお遍路さんの話題になり妻がしんみり言うのです。「私たちのお寺参りはどうなっとるん」です。はい正直に申せばまだ三分の一は残っているのです。私のようないい加減な気持ちと違い妻は既に両親を亡くしているので、その供養もあったのでしょうが、地図にまだお参りしていないお寺の番号をちゃんと記録しているのです。それによれば香川と徳島に集中しているので遠出になるとは思うのですが、思い切って残りのお参りを明日にでも再会しようという相談がまとまりました。心配なのは親父の夕食づくりですが、明日の朝早く起きて作っておき、春休みの息子に頼んで出かけることになりました。
四国八十八ヵ所は全工程1400キロともいわれる長い長い道のりです。お寺を探すのも食事をするのも容易でなく、いつも結果的に妻と言い争いになり何のためのお寺参りかわからないことも過去には何度かありました。そのため妻はカーナビを4年前に購入してお参りに備えたのですが、結果的には私の忙しさにかまけてナビ装備後は一度もお参りしていなかったのです。
明日はあいにく雨の天気予報のようですが、早起きしてまだ決めていない香川か徳島を決め、二人でおまいりしたいと思っています。そして出来れば今年中に決願して高野山へお礼参りに行きたいと妻はもうその気になって準備を始めています。私たちより遅く始めた姉夫婦はもう3順目のお参りに余念がなく、妻は私と義兄を比較して熱心さが足らないと散々言われました。はいその通りです。
私は四国八十八ヵ所世界遺産化の会のメンバーでもあります。だのに自分のこととなるとこういう手合いです。本当は歩き遍路をやりたいのですが妻が私の体を気遣って許してくれませんから、せめて妻と弘法大師と同行3人の行脚でもやりましょうか。
「十年が 経つのに未だ 回れない 妻に諭され お寺参りに」
「春来ると 伊予路に鈴の 響きあり スゲ傘杖の いでたち歩く」
「お経さえ ロクに読めない 二人だが スタンプラリーの 如く印押し」
「今頃は 桜咲く寺 あるだろな 秋の紅葉の 寺を思いて」