○修学旅行とおばさん旅行
今は旅行業界はシーズンオフと思いきや、沖縄の何処へ行っても修学旅行とおばさん旅行の集団に出会います。昨晩は久しぶりに交際通りを歩きましたが、一見修学旅行と分かる集団が街中を闊歩していました。修学旅行といえば何といっても「安い」です。昔の修学旅行は大きな部屋に足の踏み場もないほど布団が敷かれ、枕を並べて枕投げなどをして遊んだものです。しかしつい最近の修学旅行はそんな大部屋を持っているホテルはありませんから個室なのです。この季節はシーズンオフでホテルや観光業者にとってみたら修学旅行は救世主のような物で大助かりなのです。したがって多少割安な料金で、多少サービスを落すのです。
街中を歩く高校生を見て思うのですが、服装が何となくだらしない感じがします。スカートの短さはその時代の風潮ですから気にはなりませんが、それにしても制服の下からシャツを出し、それでも顔には薄めの化粧をしている姿からはもう大人の風格です。でも考えや行動は全く幼稚で、国際通りを我が物顔で歩く姿に、今年の成人式にこの国際通りで暴れた新成人の姿をダブらせました。
高校生の間を元気に歩くおばさん集団を何組も見つけました。金と暇のあるおばちゃん集団は、旅の恥は掻き捨てのような行動をするし、お土産は行く先々で宅配便扱いです。大勢の力を借りて値切りまくり、『お客さんかないませんなあ」と定員を呆れさせていました。
沖縄名物のちんすこうの試食箱は空になるほど食べまくり、泡盛もまるで酒盛りかと思うほどに飲みまくり、買うのかと思えば平気で飲み逃げです。多分今晩は食事に繰り出し、そんなやり取りをあたかも殊勲のように酒の肴にするのでしょう。
人のことをどうこうは言えません。かくいう私の妻も今ごろ北海道の大通りに繰り出し、同じようなことをやっていると思うとぞっとします。ああなげかわしやおばさん集団です。
青森から来た夫婦連れに会いました。今年の3月で定年退職だそうで、退職記念に暖かい沖縄旅行を選んだそうです。偶然にも同じホテルだったようで、今朝朝食会場で同席して、退職後の感想を聞かれました。「話せば長い事ながら」ではありませんでしたが、こんなほのぼの旅行もいいもんだと思ったものです。
旅か旅行か、その方法は色々ありますが、観光カリスマの私としては経済効果の上がる旅行より、目的をもった心の選択が出来る旅に、日本もそろそろギアチェンジしないとダメですね。
「泡盛をあれもこれもとはしごするおばちゃん顔をすっかり赤らめ」
「高校生シャツを出してる入れなさいあんたは古いこれはおしゃれだ」
「試食箱ないよと店員大慌て買うか思えば隣の店に」
「憧れて沖縄くんだり来たと言う退職記念の夫婦ほのぼの」