shin-1さんの日記

○石垣島へ行って来ました

 松山空港から大阪空港を経由して沖縄那覇、石垣島と今回の旅は飛行機に乗り続けること片道約4時間という外国行きにも匹敵するような長い長い空の旅でした。だからこそ感動の旅だったのかも知れません。「全国地域づくり団体交流集会」と銘打った集会に愛媛県から参加したのは私を含め4人のメンバーでした。私のように10回以上も沖縄を訪ねている者にとって沖縄は、左程珍しい場所ではありませんが、同行した者の中には初めて沖縄へ足を踏み入れる者もいて、人それぞれの感じ方があったようです。私などは沖縄がまだ本土に復帰していないパスポートのいる時代に、鹿児島から船に乗って一昼夜近くもかかって沖縄入りしているのですから、当然の話です。でも私にとって今回の旅の目的地である第17分科会が開催される石垣島は長年の憧れの島でもあるのでときめきは彼らと同じかも知れませんね。

 冷蔵庫の中に入ったような寒さの中の愛媛県を出発したのは4日前の2月9日でした。松山から直行便が出ているのですが週に3日しか飛んでいないし、時間的に合わないものですから、3名は大阪経由、1人は福岡経由となりました。全大会が那覇であるので、遅れないように前の日から入り、首里城や国際通りなど事前に仲間が丹念に調べていた日程と目的に沿ってモミジのような裏と表の研修をしました。

 那覇にある首里城の入り口にはヒカン桜が早くも満開で、早い春の訪れを感じさせました。それでも沖縄は日本全体の寒波の影響か例年になく寒いようで、この日もふるさとの寒さから考えれば何てことは無いのですが、やはり寒いと首をすぼめていました。

 久しぶりに訪れた那覇は飛行場から首里までモノレールが走り、すっかり様変わりをしている様子でした。しかし数日前に政府が発表した有効求人倍率は愛知県の1.5倍に対し僅か0.4と全国ワーストを記録するなど、季節や県民性の陽気さに比べ置かれている状況は未だ厳しい状況のようでした。乗り合わせたタクシーの初乗り代金は450円と私たちの地域の560円に比べるとかなり低いようでした。

 先月成人式で荒れた国際通りは何事も無かったかのようで、全国から来たであろう修学旅行とおぼしき高校生が短いスカートで町中を闊歩していました。夕闇迫る裏通りに入ると三味線の音色に合わせて哀調を帯びた沖縄民謡が聞こえ、泡盛の匂いが漂ってくるようで、酒を飲まない私でさえ旅情をかき立てました。

 明くる日は午前中の空き時間を利用して3時間のオプショナルツアーを組みタクシーで南部戦跡見学に出掛けました。かつて訪ねた本土復帰間近な摩文仁が丘は政府の手によって表面は立派な公園に生まれ変わっていました。多分森総理の時代に沖縄で開かれた先進国首脳会議の会場としてのしつらえがこんな立派な公園を造ったのでしょうが、沖縄県民にとって基地問題は戦後60年も経っているというのに、未だ解決していないようで残念でなりません。戦跡を無邪気にソフトクリームをなめながら見学する高校生の姿が何か空しく思えました。これも時の流れなのでしょうか。

  「超ミニの娘ソフトをなめながら戦跡巡る気持ち分らぬ」

  「沖縄のイメージ一変モノレール上から那覇を悟空の如きに」

  「本土では雪のちらつく日々続く沖縄桜春の装い」

  「初乗りの金額安いタクシーで戦跡巡る旅に出る」

 

 

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