人間牧場

〇誕生日祝いの花束が届く

 昨日の午前中のことです。このところの忙しさで書斎の机の上が乱雑になったり、仕事のまとめができていないため、久しぶりにゆっくりした時間が取れたので、書斎で机の上の片付けや締め切りの迫った原稿を書いていました。数日前まで網戸だった書斎の窓は、このところの温度低下で閉められているため、外の音は完全に遮断されて静かで、窓越しに見える風景に秋の気配を感じていました。
 ふと外を見ると二人の女性が何やら荷物を持って自宅の庭に入ってきました。二人も書斎の机の前に座っている私を見つけ軽く会釈をしました。とっさに私の頭脳回路のシンパシーが働き、その二人が緒方二三子さんと西岡真由美さんであることを思い出したのです。

花束をプレゼントしてくれた西岡さん(左)と緒方さん(右)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 急いで玄関先に出て二人を出迎えましたが、西岡さんは大きな花束を、緒方さんの手は紙袋をそれぞれ持っていました。緒方さんの手荷物の中身は旧瀬戸町特産の金太郎というサツマイモであることは、長年の経験から容易に想像ができるのです。「まあお上がりなさい」と書斎兼応接間へ案内しましたが、二人から「お誕生日おめでとうございます」と花束とサツマイモのプレゼントをいただきました。
 毎年私の誕生日に花束が届くようになったのは今から15年~16年前です。今でもはっきり覚えていますが、当時私は双海町役場の地域振興課長でした。その朝も毎朝5時に起きてシーサイド公園の掃除をする日課をやるべく、シーサイド公園で黙々と掃除をしていました。人工砂浜やイベントホールの水槽掃除は、予想以上にきつくてて汚れますが、8時近くになりもうそろそろ終ろうとしていた時、うら若き二人の女性が目の前に花束を持って現われたのです。そして今日のように「誕生日おめでとう」とその花束を手渡されました。

プレゼントしてもらった花束

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自分の誕生日もすっかり忘れ、薄汚れた格好で掃除をしていた矢先の花束プレゼントは、天にも登る嬉しさでした。その日はシーサイドにお店を構えているじゃこ天のおばちゃんたちもプレゼントを用意していて、屋外での誕生日セレモニーは、そこら辺のお客さんも巻き込んでとてもホットな出来事として、今も心に残っているのです。
 以来私が役場を退職してからも、変わらず私の誕生日10月3日を忘れずに、花束と瀬戸金時サツマイモを届けてくれるのです。妻が「お父さんはこの歳になっても誕生日に、花束を届けてくれるファンがいるのだから凄い」と褒めてくれるように、私も凄いと思っていて、この二人の女性につけても、もっともっと進化していい生き方をしなければならないと、強く心に誓うのです。

 昨日は息子嫁が二人のために美味しい紅茶を入れてくれました。息子嫁は実家が喫茶店を経営していて、そこの店員として働いていた経験で、お茶の入れ方出し方は心得ていて、砂糖の添えの代わりに自家製の蜂蜜を出してくれました。まあその紅茶の美味しかったこと、手前味噌ながら息子嫁の笑顔と言葉の気配りに感心してしました。
 話の流れで今年の春から同居するためリフォームした、息子嫁自慢のキッチンも見てもらい、話に花を咲かせました。聞けば緒方さんの娘さんは来春の就職も内定しているとか、また西岡さんの息子さんは名前が奏志とか、わが家の内孫の名前が奏心で、奇遇にも同じような名前に驚き大爆笑しました。人のご縁は不思議なもので、これからもお互いい人生でありますように心から祈った誕生日でした。

  「十六年 続く花束 プレゼント 私照れ気味 汗顔でした」

  「この歳に なっても無縁 有縁に する友ありて 縁の不思議を」

  「花束に 負けないくらい 進化して 生きよう誓う 僕の記念日」

  「幸せね 妻がポツリと いうセリフ 夕餉の膳を いただきながら」

 

 

 

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