shin-1さんの日記

○人間牧場の工事

 人間牧場がオープンして3周年になりました。最初に中心施設水平線の家が出来、ロケーション五右衛門風呂、ツリーハウス、倉庫と小さいながらも4棟が完成し一応の施設が整いました。その後耕運機小屋、給水タンク設置と、こまごました工事はありましたが、まあ日常の活動には困らないようになり、ホッとしています。

 先日水平線の家やロケ風呂の敷地造成と土台造りをしてくれた土木業者の社長がわが家にやって来て、「何か仕事はないか」というのです。聞けば最近は公共工事などが激減し、しかも公共工事の入札見直しなどによって経費が削減され、会社の運営が厳しいというのです。かつては役所に勤めていたのでその辺のことは薄々感じていました。町内には15もの土木業者がいましたが、次々と倒産し今では6業者に激減しているのです。毎年この頃になると公共工事がなくなるので羽振りの良かった昔はどの業者も社員を海外旅行に連れて行ったり、社長はみんな33ナンバーの車でゴルフ三昧の週末でした。しかし最近は自己破産や夜逃げなどの暗い話題ばかりで、知人友人もいるだけに心を痛めたものでした。

 「そんなこと私の知ったことではない」といえばそれまでなのですが、少しでもお役に立てたらと、人間牧場内の石垣工事を思いつきました。早速社長と人間牧場へ足を運んでウッドデッキ下の切り取り斜面を見てもらいました。社長の話によると15メートル石垣だと15万円ということでした。即その場で口約束のようにして仕事を発注し

ました。その後時々雨が降るため工事が延び延びになっていましたが、この二日間で仕事をやると通知があったので、合間を縫って覗いてみました。




 午後3時ごろ現場に行って見ると人夫さん三人が忙しそうに働いていましたが、たった二日間で石積みの工事は殆ど終わっていて、後は刷毛で汚れた石を磨いたり、側溝を塗り固める仕上げの作業だけとなっていました。その手早さに感心するとともに、綺麗に仕上がりつつある石垣工事につい嬉しくなりました。本当は自分でやりたい作業なのですが、いかんせん手間と暇、それに技術が伴わずやはり餅屋は餅屋なのです。これでウッドデッキの下の崩壊の心配もなくなりました。

 ダンプカーに積み込んで用意したセメントが少し残ったとのことなので、草が生えて困る部分に流し込んでもらい事なきを得ました。

 人間牧場は目に見えない部分での進化と目に見える部分の充実で随分様になってきました。後は茅葺の茶室風建物と、子どもたちが夢に描いた小さな砦のような木の上の物見台、それに珍しい竹の家を残すだけとなりました。また炭窯やご飯を炊くオクドさん、それに燻製釜などなど出来るかどうか分りませんが、少しずつ夢を膨らませてゆきたいと思っています。

 まあ焦らずに出来るだけ手作りを極めたいと思っています。

  「またひとつ 夢が叶って 次の夢 夢はどこまで 死ぬまで続く」

  「石垣が 牧場グレード 上げてゆく 資金の工面 何とかなるさ」

  「さすがです 餅屋は餅屋 かゆい所 手が届くよう 仕上げてくれる」

  「石を積む 石垣造る 城建てる 同じようだが 目的違う」

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