shin-1さんの日記

○わが町の桜花を愛でる①

 「後悔先に立たず」といいますが、去年もその前の年も、桜の季節が過ぎる度にいつも思っていました。「今年は町内の桜の写真を撮らなかったが、来年こそは」と自分に言い聞かせたものです。多分今年もそうなる予定でしたが、意を決して今年は3回ほど合間を縫って写真を撮ってみました。その中で何点かを、ブログに書いて記録に留めようと思い、もう2回も紹介しました。その成果なのでしょうかブログを読んだ仲間から「若松さんのブログを読んだので双海の桜を見に行きました。綺麗でした。帰りにシーサイドのレストランで食事をしました。」と嬉しいメールが何件か届いたのです。私のブログが少なからず地域の活性化に役立った事になるのです。

 今年の桜の写真で一押しの一枚は下の写真です。潮風ふれあい公園千人塚の池の周りの桜はそれは見事に咲いていました。桜は下から見上げるものですが桜の写真はどちらかというと遠望がいいようです。海と池という水辺が入るとなお映えるようです。しかし写真技術の下手な私は、カメラの基本中の基本である水平線が画面には斜めにゆがんでいて、これは駄作になったようです。でも花の美しさに免じて許してください。

 この作品は三島神社の長い石段の上にある楼門辺りに咲く桜です。まるで阿吽の狛犬のように、違った種類の桜が二本、両脇を固めていました。この楼門は扇垂木といって垂木が扇のように広がっているのが特長です。海から一直線に医師団が伸びる姿もまた格別な趣きがあります。この神社には亀の森という地名のように、狛犬が無く狛亀なのです。桜に誘われて長い石段を登り更に奥まった本殿にお参りをしました。

 通称浄土の坂と呼ばれる場所からは上浜の桜が海に映えてとても綺麗に見えました。JR予讃線の線路が入ると一際趣が違うものです。向こうに見える豊田漁港や灯台も絵になる光景です。この桜は上浜老人クラブの人たちが草刈りなどをして大切に育てていますが、今は亡き福本一雄さんが育ててくれたことも忘れられない思い出です。


(浄土公園の桜も見事でした)

 日本で一番海に近い下灘駅から見る日喰の桜も見事です。寅さんもやって来た有名な駅は、今も人知れず人気があって多くの若者が訪ねてきています。この日も青春18切符のポスターで三度紹介されたことを思い出した中年の旅人に出会いましたが、桜の美しさに感動していました。




 時折通るマッチ箱のような一両編成のジーゼルカーに注意しながら日喰の桜を見に狭い道を登って行きました。ここの桜は下灘でも古い方の部類ですが、艶やかに咲いていました。

  「どこへ行く 当ても無いまま 桜花 巡りて出会う 懐かし景色」

  「名所では ないが名所の この桜 知らぬが仏 一人楽しむ」

  「今年こそ そんな思いが 駆り立てる 記録収めて 記憶に残す」

  「ひい・ふう・みい 数えられるる 乗客を 乗せて長閑に 列車は走る」

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