shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年8月20日

○ビールの贈り物

 昨日外出先から帰ってみると、玄関の引き戸に「お届け物を配達しましたが留守でした。下記にお電話ください」と宅配業者のメモが挟み込まれていました。妻は「留守で悪かったわねえ」と言うなり下記の宅配業者に連絡すると1時間後に小さな小包が届きました。顔なじみの方なので「お茶でもどうぞ」と言いましたが、「急ぎますのでハンコだけ下さい」と言って帰って行きました。

 「お父さんビールが届いた」、私がビールを愛飲していた頃は多い年にはビールの贈り物が20箱以上もあって、その度に妻のこんな言葉に一喜一憂したものですが、さすがに私がビールを飲まなくなった事を知っている人からはビールが届かなくなってしまいました。ゆえに昨日の「お父さんビールが届いた」はより新鮮に聞こえました。差出人の住所と名前を見ると「山梨県清里、萌木の里舩木上次」と書いているのです。舩木上次さんといえばフィールドバレエで有名な私と同じ観光カリスマ百選の名物男なのです。彼の凄さは前にもブログに書きましたが、昨年はラベルに私の長年の夢であった「夕日ビール」と書いたビールを送ってくれましたし、何かと近しい間柄です。先日も来年春に関東で二人の対談をやるからと予告の電話をいただきました。

 ビールの箱の中に八ヶ岳ブルワリー醸造長山田一巳さんの記事の載った一枚のコピーが入っていましたので紹介します。

 「最近プレミアムビール市場が盛り上がっていますね。私の古巣であるキリンビールが発売したレギュラー価格帯の「座・ゴールド」などを見ても、ビール本来のコクや苦味などが見直されつつあるようです。長年ビールを造る続けてきた者としては、喜ばしいことだと思います。発泡酒や第三のビールが悪いというわけではありませんが、でもビール会社なんだから、やはりビールで勝負して欲しいいう思いがあります。-中略ービールを造り続けて50年になりますが、未だにビール造りは難しいですね。自分のビールを造るようになってから、ますます億の深さを感じるようになりました。清里でテレビ局の取材を受け「究極のビールとはどんなビールですか」と聞かれたことがあります。その時は、「私が造ったデュンケル(オールモルトの濃厚なタイプ)です」と答えたんですが、今思うと、とんでもなく恥かしい発言です。どれだけ造り続けても、究極のビールなんて造れない。ビール造りにゴールはないんです。何といっても相手は生き物です。発酵段階で糖をアルコールと炭酸ガスに分解する酵母なんてまさしく生きものです。発酵時には「お願いします」「もう少し頑張ってくれよ」なんて心の中で酵母に話しかけながら、酸素を与えたり、酵母を入れ替えたりして面倒を見ているんです。データやプログラムは勿論重要ですが、それだけではビールは造れない。ビール造りは生き物と会話しながら向き合う、とてもアナログな作業なんです。」

 酒でいうと杜氏さんのような人なのでしょうが、山田醸造長さんの話は雑誌の表題「有訓無訓」のとおり、何にでも通じる中々奥行きの深い話のようで参考になりました。

 さて私は送ってもらった舩木さんには悪いのですが体の都合でビールを飲むことが出来ません。私のすることはこのビールを使って舩木さんや山田さん、それに八ヶ岳ブルワリーの紹介をすることなのです。そのためには知人友人の中で情報発信源になりうる人に飲ませることなのです。クール宅急便で届いたということは、味の落ちないうちに早く処分せよのコールサインでもあります。早速今朝から行動を開始しました。

  「昔なら 喉から手が出る ビールだが 酒断つ俺にゃ 猫に小判だ」

  「ビールにも 奥行き深い 味わいが 安けりゃいいと 発泡飲む人」

  「世の中が 変っているのか どっちだか ビール発泡 飛ぶよう売れる」

  「あの苦味 死ぬまでも一度 味わって 見たいものだね 何時になるやら」

 

[ この記事をシェアする ]