shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年7月21日

○人間牧場のもう一つの魅力

 昨日の夕方から深夜にかけてのどしゃ降りが止んだ今日もそうですが、先日時ならぬ台風4号の襲来の明くる日もそうでした。海と空の色が普通の時と全然違うのです。まず今日の海は午後になると20キロ西の肱川の水潮が満ち潮に乗ってどんどん東に向かって勢力を伸ばす様子が人間牧場から手に取るように見えるのです。海が青と黄青の二つに色分けされ混ざることなく潮目を作ったままで移動するのです。塩分の濃度が醸すこの自然現象は大雨の後でないと見えないのです。あいにくカメラを持っていなかったのでその全貌は残念ながら紹介することはできませんが、必見に値する人間牧像から観察できるもう一つの魅力です。

 続いて7月6日にやって来た台風4号の去った明くる日、高知県春野町での研修会が中止になったため、人間牧場へ見回りに行って吹き返しの北西の強風が吹く中で、これまた面白い海と空の色を発見したのです。風は例え強風が吹いていてもその様子を写真に収めるのは中々難しいものです。雲の流れが速くても、風の吹き方が強くても、また風が木々を揺らす音がなっても、それらは止った状態や無音でしか写らないのです。それでも私はあえて台風一過の吹き返しの様子を写真に収めるべく挑戦してみました。残念ながらその結果は散々でした。唯一の写真が下の一枚です。

 これは人間牧場の開拓を始めた時無数にあった茅の株立ちなのですが、これ以外は全て鍬で抜根して焼却処分してしまいましたが、季節の演出のために残しておいたのです。冬は枯れ草風に、夏は茂る姿が涼しげに、そして秋はススキとして季節感を味あわせてくれるのです。この日は突風が茅の葉っぱをゆらしていました。周りの草を刈った後だけに余計茅の風に揺れる様が風の強さを感じさせてくれました。

 一方空に目をやると風邪の強さに翻弄されながら雲がちぎれて飛び交い、山にはその雲が集まって白い集団を形成するのです。時折雲がちぎれて青い夏空が顔を出すのも味のあるコントラストでした。

 港の船だまりには台風以来漁を休んでいる漁船がお行儀よく係留されていました。杉の梢を渡る風はピューピューと音を立てていました。一方沖合いは雲が低く立ちこめ空を映す鏡とでもいえるように鉛色の空が鉛色の海となって、水平線が二つあるようで海と空の区別がつかないほどになっていました。

 一番凄い光景はちぎれて流れる雲が海面に黒く写って海面を西から東へ走り去る様子でした。その雲が海面に写った様子を同行した孫の朋樹は「おじいちゃん海の中を黒い怪獣が走りよる」と表現してくれました。そう、まさに怪獣です。雨水で濁った黄青の海面ゆえに余計ドラマチックな雰囲気にさせてくれるのです。

 人間牧場の魅力は180度開ける瀬戸内海を一望できることですが、それにも増して私がコスモス(宇宙)牧場と名前を付けた裏付けがこの海と空の変化であることも付け加えなければなりません。

 海も空も夕日も島も、水平線も魅力なのですが、もう一つ闇夜に光る北極星や北斗七星、それに夏の天の川などまだ味わっていない魅力が沢山あって、思い出すだけでもワクワク・ドキドキするのです。私は人間牧場を持っていて幸せです。

  「水潮と 塩水お互い せめぎ合い 上げ潮乗って 次第に東」

  「海走る 黒い塊 怪獣と 孫が命名 その気で見れば」

  「茅揺する 風を写真に はいパチリ 俺の腕では これが限界」

  「いつまでも 見ていて飽きぬ 海と空 台風残す 土産楽しむ」

 

 

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