shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年4月22日

○同じ課長が部長と主幹に

 合併とは不思議なもので、昨日まで小さな町役場の課長だった人が、合併によって主幹に格下げされたり部長に昇格したり、様々な影響が出ています。しかしその殆どが何の根拠もなくといえば御幣がありますが、化学的な根拠もなく決められてゆくのですからおかしな話です。

 昨日そんな人事を象徴するような二人の人に偶然にも一緒に会いました。部長になった人は市役所の市長や助役の視角や視線を意識するのか常にその中にいるような位置に陣取って、さも「私は中枢にます」と言わんばかりの態度で、昨日まで同じ課長だった人を連れ歩き、名刺を配り膜っているのです。私はその姿が滑稽に見えました。人の値打ちや権威は周りの人が決めるのに、まるで天下を取ったような雰囲気です。勿論私に対しては、私の苦言が怖いのか礼節を尽くしてくれましたが、どう見ても異常としか言いようのない出世なのです。

 一方部長になった前述の彼とは対照的に合併によって誕生した市では、役職の枠が少ないことから旧町の課長から主幹に格下げされた人は、「おい元気か」の声をかけるのが気の毒なような雰囲気で返ってくる言葉にも覇気がなく、私の「人間牧場主若松進一」と書いた名刺を差し出すのに、「名刺など持ち合わせていない」といいながら、私の名刺をおもむろにポケットにしまいました。

 私の目から見ても、同じ年齢なのに一方は白いシーツのかかった椅子や部屋が与えられ、一方は昨日まで「課長さん」と呼ばれてた人が他市町村の課長だった人の部下となって部屋の隅の名もなき椅子に座って息を凝らしたように実務をこなして行くのです。二人とも年齢は一緒で後一年したら定年を迎えますが、前や元の後ろには永久に部長と主幹という肩書きだけが一人歩きするのです。私は年功序列をいいとは言いません。でもこうした人事の妙を見るにつけ、何処が二人の役職の分かれ道になったのか理解に苦しみ、むしろ年功序列も日本の風土には合っている部分もあるのではと思ったりもしました。帰り際、主幹格下げのその人は「若松さん、近いうちに人間牧場へ行かせて下さい。積もる話もありますので」と声を掛け、握手をして分かれました。私は「頑張れよ」と声を掛け「主幹になったからといって給料が下がるわけではないのだから」と笑いを誘いました。

 今回の平成の合併はこんな辻褄の合わない辻褄合わせが沢山ありました。合併時の異動、合併後の人事交流と称する異動、そして今春の異動と早い役所は3回も人事をやりました。丸印のついた人は栄転で新聞の異動便りに華々しく写真入で乗ったりします。一方左遷や降格とおぼしき人は活字も小さく、聞いたこともないような2行にも渡る長ったらしい役職を貰っています。同じ市役所の人事とは思えないほど広域になったため海辺の人は県境近くの山に登り、そこから海辺へと下りて新しい年度が始まりました。人生色々あるものです。でも忘れてならないのは、たとえどんな異動であれプロとしてしっかりと仕事をしてもらいたいものです。

  「昨日まで 同じ課長の 人二人 一方部長で 一方主幹」

  「悪いこと したのか住民 聞くという 課長主幹に 降格されて」

  「前や元 辞めればそんな 肩書きは 糞を食らうが 如きことなり」

  「新部長 急にお偉い 仕草する 昔知ってる 滑稽止めろ」  



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