shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年4月8日

○何故・どうして

 孫の成長は私たちのような歳をとった者に比べ著しく、日々が進化でまるで雨後のタケノコのようです。この1週間、「何故・どうして?」の質問攻めに会いタジタジの毎日でした。「どうしてお空は青いの」とか、どうして花は咲くの」なんて言われても、「空は青いから青いの」、「花は春になうと咲くの」としか答えられないのです。ところがそんな訳の分らぬいい加減な答え方をしると、「何故」と二の矢三の矢が飛んできて丸でお手上げ、挙句の果ては「空は青いから青いんじゃあ」なんて開き直らざるを得ないのです。

 孫への答えは大人の言葉が通じませんから、3歳の言葉で分りやすく答えてやらなければなりません。この「分りやすい幼児語」がまたまた難しいのです。それでも納得したら何時までも覚えていて「人間は暗くなったら寝て、明るくなったら起きるのよねえ」なんて説明を、起きる前や寝る前に言って自分を納得させている姿を見ると、こちらも余程真剣に答えてやらないといけないと思うのです。この一週間昼寝をさせるのにこの説明が孫にはまた納得できない新たな問題なのです。「どうして明るいのに寝なければならないの?」、うんそれはね「・・・・・・・・?」です。

 昨日お絵かきをしていて、孫のリクエストに答えて私が得意顔で鯨の絵を書いてやりました。普通鯨は潮を噴水のように吹き上げる姿を書きます。案の定孫が「おじいいちゃん、鯨はどうして潮を吹くの」と質問しました。私は「鯨はね、人間と同じように昔は陸の上で暮らしとったんよ。ある日海に泳ぎに行って海が気に入って海で暮らすようになったんと。海の中ではイキをすることが出来ないから、時々海の上に浮かんでイキをするんよ。朋樹君もイキを止めてごらん。しんどいじゃろう」、イキを止めた孫は「うんしんどいね」、「おじいちゃん鯨はイキをするのにどうして水を出すの」、「・・・・・・?」です。普通だとここから大人のごまかしが始まるのですが、私は水産学校出身なので鯨の話は詳しく、鯨の潮吹きを何度も見ているのでそのことを詳しく話してやりました。

 鯨は哺乳類ですから肺で呼吸します。ですから定期的に海面に出て息継ぎをしなければならないのです。鯨の鼻孔は背中にあり海中に潜るとそのくぼみに海水がたまり息をするときその塩水を吹き上げるのです。でも鼻孔はそんなに大きくはないので貯まる塩水はそんなに多くありません。ですから勢いよく吹き上げたのは吐く息なのです。鯨の体温は常に38度くらいで人間とほぼ同じです。そのため吐く息は温かく、海水や海上の空気が冷たいと吐いた息が白く見えるのです。人間の息が冬白く鼻から出るのと同じ現象なのです。息継ぎの名人はマッコウクジラで時には水深300メートルまで潜り、1時間くらい息継ぎせずとも海中にいることがあります。しかし子どもの鯨はそんなに息がながくないので海面に漂うように泳いで、潮吹きもへたくそなのです。

 私の書いた噴水のような絵と説明に満足したのか、孫の鯨の絵には必ず噴水が出てきます。「何故・どうして」を繰り返しながら孫はこうして成長するのでしょうね。私ももっと勉強しておじいちゃんとしての説明責任を果たしたいと思っています。

  「どうしてと 言われてみても 言葉出ず ついつい首を かしげる私」

  「孫の書く 鯨の絵には 噴水が 爺の説明 納得したのか」

  「空は何故 青いのかしら 宿題を 貰った私 インターネットで」

  「俺だって どうして何故と 思いつつ 途中諦め 分らず終い」

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