人間牧場

〇煮魚には骨がある だから美味しい
 昨日懇意にしている漁師さんからカナガシラなどの小魚をいただきました。冬の海は毎日のように北西の季節風が吹いて、海は荒れ模様が続いているようですが、時たまの凪に漁に出たとのことでした。早速私の出番で、外の流し台で鱗を取ったり内臓を出したりの粗調理をしました。

 昨日の夕食はカナガシラと豆腐、ジャガイモを一緒に炊き込んだ魚の煮つけにしてもらい、炊き立ての熱々ご飯とともに美味しくいただきました。何故瀬戸内の小魚が美味しいのか、いつも思うことは小骨が沢山あるからではないかと思うのです。頭を含めた魚の骨類はよく出汁が出ます。

 特にカナガシラやデビラ類は小骨が多く、魚の苦手な人は小骨が時々喉に刺さるのが嫌で、食べないと言う人も多いようです。最近は学校給食に出る魚も骨のない美味しくない冷凍魚を出しているようですが、魚を嫌いになるはずだと、先日外反母趾手術でリハビリのため長期入院して魚料理を食べて実感しました。

 「あなたの食べた後は猫も食べない」と妻が言うように、私は魚を食べるのが上手です。ところが昨日カナガシラの小さな骨がのどに刺さってしまいました。早速ご飯を丸めてひん飲むと上手く骨が取れ、骨折り損のくたびれもうけとなりました。もっと子ども時代に魚の小骨を取って食べれるように訓練しなければ、折角美味しい瀬戸内の魚の味を知らずに過ごしてしまうのです。

 先日特産品センターで買った鯛めしに「骨が入っていて子どもの喉に骨が刺さった。どうしてくれる」と買った人からクレームがついたそうです。鯛めしのパックには「たまに骨が残っていることがありますのでご注意を」と書いていますが、鯛めしに骨はつきもの、だから美味しいと言ってもなかなか理解をしてもらえないようで、嘆かわしい時代になったものです。

「カナガシラ デビラを貰い 粗調理 早速夕食 魚の煮つけ」
「小骨ある だから瀬戸内 小魚は 美味しいですと 言っても敬遠」
「カナガシラ 小骨が喉に 刺さったが ご飯丸飲み 生活の知恵」
「鯛めしに 骨があったと クレームが 嘆かわしきは それさえ知らず」

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