人間牧場

No27.メガネ
私は69歳の今日まで、メガネをかけなくても裸眼で本や新聞が読めるのです。私より一つ歳が若い妻は10年も前に老眼のご厄介になっているし、同年代の仲間は、老眼がなければ何もできないと、羨ましがられています。目は遺伝なのか、私の母親も81歳の天寿を全うするまで、メガネを必要としませんでした。顔の作りが悪いのだから、せめて目ぐらいは良くないと不公平です。

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人間牧場

〇子ども体験塾底引き網体験

 

底引き網体験航海開会式
底引き網体験航海開会式

 公民館主事の赤石さんは「私は自称雨男です」と言うとおり、彼が企画する屋外事業はことごとく雨に遭います。前回の子ども体験塾も翠小学校の体育館を使って事なきを得たものの、明くる日は予定していた川釣りもできないほどの大雨に見舞われました。今回の底引き網も前日の予報では50%程度の降水確率で、朝方雨が少し降るなど心配されましたが、そこは晴れ男の私が絡んでいるので地元の言葉で、「ぼろでねじる」(雨がポロリと落ちる程度で晴れに転じること)程度で天気は回復しました。

漁協前広場でライフジャケットを着用し準備する風景
漁協前広場でライフジャケットを着用し準備する風景

 午前7時に地域事務所ロビーに集まった、38人の子どもと20人のボランティアスタッフで開会式を行ないました。私はこの日人間牧場で地域マネジメントスキルアップ修得講座での集中講義をやらなければならないため、あいにく底引き網には参加することができませんでしたが、宮本公民館長さんと二人で一応の責任者なので、開会のあいさつと港から出航する一行を見送りに参加しました。
 海の上の底引き網は危険を伴うので、様々な危険なシュミレーションを話してやりました。これも非日常な安産な冒険をするためにはとても大事なことなのです。船の上ではふざけないこと、入港出港の際は船頭さんの言うことを聞いて行動すること、網入れ網揚げは特に危険なので注意をすること、魚には鱧、オコゼ、エイ、太刀魚など危険な魚もいるので、うっかり手を出さないこと、船はトイレがないので前もって済ませておくこと、船酔いは遠くを見たりおまじないをするとかからないこと、などなどを話してやりました。

 港で漁師さんや漁協の職員さんから救命胴衣を着けてもらって、いよいよ出港しました。昨年は操業が終わると沖合いに浮かぶ青島へ立ち寄りましたが、今年は青島が猫騒動でフィーバーしているために中止となり、寄港後は灘町集会所に会場を移し、取れた魚を料理して会食しましたが、参加した孫希心の話によるととても楽しい一日だったようです。この日の漁獲は潮の関係で今一だったようですが、子どもたちは小さいながらイカや魚をお土産に貰って帰ったようで、その夜は「僕が獲った魚だ」と自慢しながら私も自宅でご相伴に預かりました。
 人間牧場で講義をしながらはるか沖合いで、子どもたちを乗せて操業する漁船を見ながら、子どもたちは漁船から町の方向をどんなことを感じながら見ているのだろうとふと思いました。夕方人間牧場での講義が終わり後片付けをしていると、赤石さんから「事故もなく無事終りました」と報告メールが届きました。赤石さんは「ホウレンソウ」(報告・連絡・相談)をいつも心がけていて、事業の効果的運営が行なえる所以だと感心しています。

  「雨男 自認の主事と せめぎ合い 昨日私に 軍配上がる」

  「ホウレンソウ いつも感心 しているが さあ次どんな 作戦練るか」

  「海の上 ふるさと見れる チャンスです 陸から見ると 反対効果」

  「何事も ないが一番 安全な 冒険終えて ホッと一息」

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