〇早くも石油ストーブの用意
昨日の朝は雲ひとつない上天気で、放射冷却現象というのでしょうか、今年の秋始めて最低気温が10度を下回り、朝起きて蒲団から出ると「寒いなあ」と実感しました。妻は書斎で過ごす私のために真新しい温々のスリッパを買ってくれ、早くも冬の準備です。冬の準備といえばストーブとコタツです。わが家では毎年コタツは秋祭りから、ストーブは文化の日からを目安にしていて、コタツは電源こそ入れないものの既に今の真ん中でその存在感を示しているのです。ストーブは10月ゆえまだでしたが、昨日の朝の寒さが11月中旬並と報道されたので、少し早い気もしましたが妻のたっての希望で、倉庫にしまっていたストーブを4個出し、被せているビニール袋をはがして、それぞれの部屋へ置きました。しまう時空焚きしていたので、妻はタンクを引き抜いて倉庫に運び、灯油を給油したようです。今朝も少し冷えたようですが、私の部屋はまだストーブを入れるほどではないので、火入れはもう少し先にしようと思っています。
今年は福島原発事故の影響で、夏や冬の冷暖房に対する国民の意識が変わったのか、電気を使うエアコン暖房より、灯油ストーブで暖を取ろうとする人たちが増えて、灯油ストーブの売れ行きが好調なようです。社会の変化に敏感過ぎるほど反応する国民性は相変わらずで、特に風評被害などには首を傾げたくなりますが、実態は省エネに確実に向かっているので喜ばしいことなのです。
わが家は今年の5月から同居を始めた息子たちは別として、今年の夏も昨年に引き続き冷房を一回も使わず夏を乗り切りました。私が冷房が嫌いなことと、家の造りや建っている位置が涼しいため、我慢できないほどの暑さではないのです。その分冬の寒さは他の家に比べ寒いのでしょうが、市販の灯油ストーブがあれば充分温かく過ごすことができるのです。
私が子どものころは戦後間もないこともあって、暖房は火鉢くらいなものでした。洋服もそれほど暖かいものではなく、重ね着しても寒さで鼻水を垂らしたり、手足にはアカギレができていました。「子どもは風の子」なんていわれ、北風がピューピュー吹く中でも戸外で遊んだことが懐かしく思い出されるのです。
今は蒲団も羽毛で温かく、下着もヒートテックなどという暖かいものが開発され、靴下だって穴が空けば繕い等せず、さっさとゴミとして捨てられるのですから贅沢になったものです。靴下の穴といえば2~3日前、自宅で愛用していた靴下の親指付近に小さな穴が開きました。最近自宅で過ごす時は、5本指のある靴下を愛用していますが、人に見られない部分だけにまだ履けると思っていたのに、目敏くその穴を見つけた妻は「格好悪い」といって、さっさとゴミ箱へ捨ててしまったのです。また日ごろ愛用しているナイキ製の運動靴も足先が少しめくれていますが、もう少し履こうと我慢して散歩に出ています。勿体ない思想世代に生まれ育った私なので、この靴も何となく捨て難い気がしています。
寒い冬はもうそこまでやって来ています。長期予報だと今年の冬は西日本ではかなり寒そうです。余り無理をせず体調管理には特に気をつけたいと思っていますが、風邪を引かないための体力維持と食生活も大事です。今年は散歩や腰痛体操のお陰でまだ一度も腰痛になっていません。今年は新年早々風邪を引いて難儀をしました。そろそろ寒さで筋肉が緊張する時期だし、風邪も流行の季節を迎えています。気をつけたいものです。
昨日は風呂に入る前、孫二人がデザートに冷たいヨーグルトを食べたようで、「寒い寒い」といって、私たちの居間に置いてあるコタツ蒲団の中に潜り込んでしばらくの間遊んでいました。風呂に孫たちが発泡葉バブを入れて、孫二人妻と私の4人で暖かい風呂に入りました。数を50数えたら出れる4歳の孫と、10まで4回数える2歳の孫と一緒に入ったため、私はすっかり温まり、出てからも大汗でした。
「倉庫から 早くもストーブ 取り出して 冬の準備を 着々進め」
「正月も 後二ヵ月余り なりにけり 時の速さに 驚きながら」
「靴下に 豆粒ほどの 穴が開く さっさゴミ箱 勿体ないと」
「孫と風呂 一緒に入る 温かさ ひい・ふう・みいと 五十数える」