人間牧場

〇ピザ釜完成間近か

人間牧場へピザ釜を造ろうと思いついたのは今年の春先でした。そして補助金でもと思いついたもののそれも当てがはずれ、仕方なく松本小番頭の努力で、年輪塾のなけなしの財布をはたいてやることを決意し、築炉工事を快く引き受けてくれた閏住の戸田さんに、土台の大まかな設計図を書いてもらいました。その設計図に基づいて地元の土木業者大栄建設に格安で石積みをしてもらい、7月7日ごろに土台が完成しましたました。早速耐火煉瓦などの資材を調達し8月の暑い最中、戸田さんと松本さんが目いっぱい汗をかき、8月3日ごろには築炉工事が佳境に入りました。その後戸田さんの仕事の都合で築炉工事は中断していましたが、わが家のリフォーム工事のついでに、ピザ釜の上屋工事をしてもらい、ピザ釜はじっくり時間をかけて自然乾燥させたのです。

 

完成間近な人間牧場のピザ釜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回のピザ釜築炉工事における私の役割は土台工事にくらいなもので、その殆んどを戸田さんと小番頭の松本さんがやってくれました。
 今日人間牧場へ草刈に行きました。近々子ども体験塾の収穫祭があるし、加えて三重県から親友の杉谷さんが愛媛で開かれる過疎シンポに来たついでに、松本さんの案内で人間牧場を訪ねるようなので、少しは綺麗にしておかねばならないと思ったのです。
 人間牧場水平線の家周辺と、侵入路の両側を中心に半日ほど草を刈り、どうにか体裁を整えました。人間牧場に開設以来残している大きなススキの一株から、ススキの穂が何本も出て出て、まるで活花でも見ているようです。ススキは秋が来たことを告げているようでした。

人間牧場のススキの大株
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 松本さんの話によると、日の焚口やピザ釜周辺を退化コンクリートで化粧すれば出来上がるとのことです。予定より少し遅れましたが、その分乾燥もしっかりできたし、完成が待たれるところです。高知県馬路村の木下さんに弟子入りして上手にピザを焼く修行をしなければなりません。今のところそんな暇はありませんが、仲間や家族の協力を得てまあぼちぼちやろうと思っています。それにしてもわが双海町にもピザ釜を作れる人がいたとは驚きです。
 
  「また一つ 人間牧場 名物が これから先が とても楽しみ」
 
  「人間は 愛や恋より 食べること 万国共通 みんな大好き」
 
  「もうこれで 終わりと誰も 思ってる いやいやこれから もっとやりたい」
 
  「また少し 資金蓄え 背伸びせず 身の丈あった 程度に進化」
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人間牧場

〇イノシシ被害でサツマイモ全滅!!

 それはもう「青天の霹靂」とでも言うべきことでしょう。先日のことです。人間牧場での子ども体験塾収穫祭が間近に迫ったので、周辺の草を刈って準備をしようと、公民館主事の赤石さんと二人で出かけました。私は草刈機に使うガソリンを綿井石油で10ℓ買い求め、赤石さんより少し遅れて人間牧場へ到着しました。到着すると赤石さんが落胆した様子でウッドデッキに座り込んでいました。その空気でサツマイモ畑の異変を察知しましたが、「イノシシにやられました」という言葉を聞き、ロケ風呂下の畑へ一目散走って行きました。
 上から見る畑はまるで鋳物収穫を終えた畑のように、赤土が掘り返されてむき出しになっているのです。人間が鍬で掘ってもこうも綺麗に掘れないと思えるほどの見事な仕業です。

イノシシの被害で全滅したサツマイモ畑
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
無残にもなぎ倒された案山子・何もここまでしなくても・・・。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 この畑はこれまでにも何度かイノシシの被害に遭いましたが、これほど酷い仕業は6年前の初年度以来二度目です。子どもたちがイノシシ除けの願いを込めて作って立てていた案山子も無残に倒されていました。
 頑丈な網で囲っているのに何故と、イノシシの侵入経路を探しましたが、どうやら下の畑からスカートをめくるようにして侵入し、悪態の末満腹になって同じような経路で退散したような形跡が見えました。来週の土曜日(15日)に予定している収穫祭の子どもへの案内状は発送しているので、どうしようか迷いました。
 実はこんなこともあろうかと、去年も今年も二段構え作戦を考えていて、私の家の横の家庭菜園へサツマイモを植えているのです。
わが家の家庭菜園に作っているサツマイモ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 二人別々の車でわが家まで引き返し、サツマイモ畑のつるを切って芋掘りをしてみました。昨年は異常猛暑でサツマイモは余りできませんでしたが、掘ってみると今年は豊作で2列だけマルチ栽培した芋は長めのキャリーに2箱も収穫できました。これなら子どもとリーダーを含めて50人の参加予定にも十分対応できると判断し、芋掘りこそできないもののリアルのイノシシの被害状況も失敗経験として学ばせることができると判断し、予定通り収穫祭をやることに決定しました。子どもたちにはまだイノシシ被害のことは内緒にしておこうと思っています。
 
 私も落胆しましたが、担当である赤石さんの落胆は相当なもののようでした。幾多の失敗を潜り抜けてきた私には「何のこれしき」ですが、純真な赤石さんにはしてみれば怒り心頭かも知れないのです。「これがお百姓さんだったら大変でしょうね」と言いつつ、掘り上げたキャリー二つのサツマイモを車に積んで帰って行きました。
 「遊びでやる農業は楽しく、失敗も笑って済ませるが、飯を食う農業はしんどい」という私の言葉を思い出しました。たとえ相手ががイノシシでも、収穫ゼロ・食料ゼロで冬を迎えることのつらさは被災と同じです。このことを子どもたちにどう伝え、どう教えるか、私や赤石さんの技量が試されそうです。
 
  「今年また イノシシ被害 サツマイモ 全滅落胆 相当ショック」
  
  「この様子 子どもにリアル しっかりと 見せるも学び 技量試され」
 
  「無残にも 案山子にまでも 八つ当たり 今頃彼ら 豊作祝う」
 
  「イノシシに 智恵で負けたか 今年また 新た作戦 来年こそは」
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