shin-1さんの日記

○自然体験指導者養成研修会②

 昨夜は夜なべ談義がかなり盛り上がり、しかもその勢いをかって研修会の会場を青少年交流の家から人間牧場へ変更するという荒業を、所長さんや次長さんにお願いして認めてもらいました。

 朝4時に起床して交流の家の窓から外を見ると一面大洲盆地特有の濃い霧に包まれていました。普通だとこの霧を見て雨を連想するところでしょうが、勝手知ったる大洲のことなので「今日は晴れるな」と確信して、再び床に入り本を読み始めました。このところ読書にふけっている本は童門冬二の小説二宮金次郎です。一時間ほど読んでいると東の空が明るくなりました。着替えて外に出て、下の駐車場を経て国道まで一気に坂を下り、再び上りました、結構いい運動になりました。

 その後シャワーを浴びさせ貰い、事務所で次長さんとお喋りや食堂で朝食を取り、バスでよいよ人間牧場へ出発しました。バスは見慣れ走りなれた道を五郎まで出て一気に肱川に沿って長浜まで約13キロの道を下って行きました。私は車内放送のマイクを持って五郎から双海町まで携帯電話対応の時間以外はずっと講義をし続けました。携帯電話は妻からです。人間牧場の鍵を途中で合流する場所まで持ってくるよう頼んでおいたためです。やがて下灘お信号にさしかかりましたが、妻が少し遅れて到着したため皆さんを待たせる結果となってしまいました。

 山道を縫うように走ること10分余り、さらにバスを降りて歩くこと5分で9時545分に到着です。見学の時間を10分ほど取っていよいよ人間牧場での私の講義を始めました。この日の講義は「自然体験プログラムの実際」ということで、「無人島に挑む少年の集い」と若者向けのイベント「夕焼けプラットホームコンサート」を取り上げました。

  ①無人島に挑む少年のつどいでヒットしたプログラム

   ・21世紀えひめニューフロンティアグループの結成

   ・天に向かつてブツブツ言うな雨の日には雨の日の仕事がある

   ・テントを使わない非日常生活

   ・メニューのない食事

   ・パロディ豊かなひょうたん型由利島共和国の建国

   ・ドラム缶の風呂

   ・丸木舟建造と瀬戸内海航海

   ・直径10mの竪穴式住居暮し

   ・島の郵便局

   ・メッセージ瓶流し

   ・飢餓体験

   ・埼玉県北本市との交流

   ・記録を残し作業

  ②夕焼けプラットホームコンサートでヒットしたプログラム

   ・まず一歩

   ・資金集め

   ・JR下灘駅のプラットホームを利用するという奇抜なアイディア

   ・公共の広報媒体利用

   ・マンネリ打破のために始めた夕焼け音楽祭

   ・行政巻き込み

   ・夕焼けトロッコ列車

   ・運営委員会の組織化

  ③ステップアップの7段階

  ④企画・立案に必要な5W2Hの法則

 まあおおまかこんな話をした後演習に入りました。その間私はボイラーで風呂を沸かし足湯ができる状態にして、各班ごとに足湯のサービスを行いました。限られた時間内での演習は中途半端になりましたが、皆さん元気にウッドデッキに陣取って熱のこもった話し合いをしました。12時片づけをして人間牧場を発ち交流の家に13時ちょうどに到着、遅い昼食を食べた後約1時間簡単な発表やまとめ作業を終え15時ちょうどに全ての講義を終えました。最初は長いと思われた二日間も終わってしまえばあっという間で、少し時間が足りなかったと詰めの甘さを反省しています。でも皆さんの感想はかなり良かったと、担当の韓さんから夕方お礼のメールが入りました。

 少し疲れ、大いに楽しく、沢山のエネルギーをいただきました。皆さんお疲れ様でした。

  「ああ俺も あんな時代が あったっけ 若さ全開 俺にはとても」

  「バスの中 息も切らさず レクチャーす 眠りもできず 参加者・・・・」

  「5人づつ 車座になり 足入れて お湯を楽しむ 午前ひと時」

  「こんな場所 俺も欲しいと 言うけれど 並大抵で できる訳なし」



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shin-1さんの日記

○自然体験活動指導者養成研修会①

 昨日と今日の二日間、国立大洲青少年交流の家が主催する「自然体験指導者養成研修会」の講師として参加しました。一昨日新潟から帰ったばかりなので、休む暇もない忙しさです。新潟へ旅立つ前、私はこの忙しさを予想して、主催者の求めに応じレジメをインターネットで送っておきました。私はレジメに沿って話しすることが苦手で、普通はどんな研修会でもレジメを用意しないのです。むしろレジメを出せと強要する集会には行かないようにしているのです。というのも、私がよく行く行政がらみの行政マンの集会は、レジメを出すとメモも取らずにそのレジメを復命書に「別紙のとおり研修会に参加したので復命します」で報告になり旅費が出るようになっているのです。最もずるい人は研修会の最中ほとんど居眠りをしてもこのレジメがあればOKなのです。しかし今回は、北は青森から参加するという話を聞いていたため、また新潟の長旅の後で準備する暇がないことからよくよく考えて、レジメを用意したのです。

 私の出番は昨日の一日目は夕方19時から20時30分までの90分、二日目の今日は午前中9時から12時まで180分、午後は13時から15時までの120分、つまり全体では6時間30分の持ち時間なのです。「そんな長い時間何を話すの?」と首をかしげるほどの長時間を、しかも講義と演習テーマが「プログラムの企画・立案」というお硬いテーマなのですから、首をかしげるのも無理からぬことなのです。

 私の昨夜の講義は「いい企画をものにする方法」というテーマで、次の10項目について話しました。

 ①アンテナを高くして心の扉を開け

 ②潜在能力と顕在能力

 ③アイディアは日ごろの問題意識

 ④はじめの一歩が大事

 ⑤イメージを売るCI戦略

 ⑥物語をつくる

 ⑦情報加工が必要

 ⑧マンネリ化の防止

 ⑨よい企画をものにする三つのキーワード

 ⑩いい企画をものにする方法で夕日をものにした町

 北は東北青森から、南は九州大分まで20人余りの参加者が熱心に耳を傾けてくれました。

 21時からは会場を二階から三階に移し夜なべ談義が始まり賑やかな交流となりました。所長さんや次長さんんも参加して、交流の輪は次第に広がり、あくる日どうしても人間牧場へ行きたいという人が沢山出て、所長さんや次長さんがその要望を即決で受け入れてくれて、深夜にもかかわらずバスの手配、運転手の手配などに慌ただしく動きました。その結果談議はいやがうえにも盛り上がり、10時までの予定だった私も11時まで付き合いました。

 今回の参加者は老若男女という表現は少しオーバーかも知れませんが、私と同年代の人もいたりしてバラエティに富んでいて、それでなお積極的でいい刺激になりました。また若い人も自分の生き方を模索しようとする姿がありありでした。

 その夜は別棟の講師専用宿泊所で一夜を過ごしました。青少年交流の家で宿泊するのも一年ぶりのことなのでゆっくり休むことができました。

  「水テーマ 企画立案 講義する 夜というのに さすが熱心」

  「レジメ見て 話はするが その通り 話もせずに 講義終わりぬ」

  「牧場へ 明日は行きたい 口々に 本部掛け合い まるで交渉」

  「今日もまた 自宅を留守に 旅に出て 仮のお宿で 一夜を過ごす」

 

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