shin-1さんの日記

○珠算教育連盟からの講演要請

 私が講演に出かける度に妻は「お父さん今日は何処へ出かけるの?」と聞きます。その度に「今日は○○という団体(会社)に頼まれて講演に行く。帰りは○○時頃だ」と答えます。すると妻は追い討ちをかけるように「えっ、そんな団体(会社)に何を話すの」と聞き返します。再び私は「呼ばれたのだから仕方がない」と捨て台詞のような形で妻の追い討ちを断ち切るのです。

 今日もそうでした。「お父さん今日は何処へ出かけるの?」と聞かれました。私が「今日は全国珠算教育連盟愛媛県支部に招かれて行く。帰りは午後4時過ぎだ」と答えました。すると妻が追い討ちをかけるように「えっ、珠算連盟に行ってあなたが何を話すの?」と聞き返しました。再び私はいつものように「呼ばれたのだから仕方がなかろうが」と答えました。それでも妻は私の浅学非才を心配してか、「よくそんな所で話をするね」と呆れ顔でした。何度もそんな事を言われると「まてよ、私の話でいいのかな」なんて不安が過ぎりますが、それでも一度引き受けた仕事ですから穴を開ける訳にはいかないのです。妻の磨いてくれた靴を履いて「行ってらっしゃい」の言葉を背に受け出かけました。

 このところ、松前町にオープンしたエミフルという商業施設のお陰で、国道56号線が渋滞気味で時間が読めないため、少し早く出発しましたが、松山市内が祭日で空いていたためほぼ時間通りの到着となりました。

 今日の会場は久しぶりに愛媛文教会館エスポワールです。教育行政に携わっていた頃は頻繁に利用した施設で馴染みの職員もいますが、玄関に入るなり「お久しぶりです」と声を掛けてもらいました。あらかじめ到着時間を知らせていたので会長さん以下役員の方に玄関で出迎えてもらい食事までご一緒しました。

 今回は新聞社に勤める三瀬さんの紹介と三瀬さんの奥さんのお世話で招かれました。故に三瀬さんご夫妻に「恥をかかせてはならない」という、気負いもありました。また奥さんから「スライドでもご紹介を」と暖かいお誘いを受けていたものですから、いきなり紹介のつもりでDVDまで流してもらい、すっかり和やかな雰囲気で進行したのです。(実は今日予定していたのは双海町を紹介するスライドの予定でしたが、会場について手元のケース内を見るととんでもないDVDが入っていました。少し慌てましたが、ジタバタしても仕方がないのでさも用意周到なように見せかけ、そのDVDを流してもらいました。誠に失礼しました。

 私は元来、あらかじめレジメを作ったりしないため、その場の雰囲気に応じて話す癖があり、話が終わって帰ってからも、「はて私は今日どんな話をしたのだろう?」と思い出せないくらいなのです。でも会場の反応は上々で、「まあ、良かったか」くらいの自己満足をしているのです。

 今日は天候もよく、穏やかな初夏の日差しが照り注ぎ、部屋の中で過ごすのが勿体ないくらいに感じました。90分の講演を終り、勿体なくも謝辞までいただきました。謝辞に立たれたのは四国中央市の方で、今年2月17日に川滝公民館女性のつどいに招かれ講演した様子をケーブルテレビで見て、楽しみにしていたとの事、汗顔の至りです。それでも今日は何となくほのぼのとした集会でした。

 帰ると妻が「どうだった」と聞きました。「うん、ええ会じゃった」。「それは良かったですね。一安心です」と労をねぎらってくれました。

  「何処へ行く 講演に行く 何時帰る 終われば帰る いつも同じだ」

  「そんなとこ 浅学私 心配し 行くなと止める 妻の心配」

  「ケーブルで あなたの姿 見てました 会うの楽しみ 終わって言われて」

  「まあいいか 自己満足も 必要と 自分自身に 納得させて」


 

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shin-1さんの日記

○今年も大学の授業が始まりました

 地元愛媛大学法文学部総合政策学科の非常勤講師として、及ばずながら教壇に立ち始めて6年目の春を迎えました。最初は役所に勤めていたこともあって一年のつもりで始め、そのうち「大学だから4年間ぐらいはいいか」とズルズル引き込まれて6年目となってしまいました。妻はもうそろそろ引き時というのですが、若者と出会うことは自分の若さを保つためには必要と別に悪い気もせず、言われるがまま引き受けているのです。それでも年間60時間2単位を付与する大学にとっても学生たちにとってもテーマである「地域振興とまちづくり」は大切なテーマなので、手抜きをすることなく「私でしかできない」、しかも「理論でなく論理の教育」をしっかりとやりたいと肝に銘じているのです。

 今年から私は大学の求めに応じて夜間主から昼間主へ移ったため時間割が変更になりました。これまで午後6時からだったのが午後2時40分からになったのです。しかも毎週水曜日が毎週月曜日に変更です。土日に講演やイベントが集中する私としては明くる日の月曜日ですから体力的にはからりきついかなと思っていますが、これまでのように一週間の真ん中にセットされるよりはメリハリがついていいかも知れません。

 

 先々週先生たちで打ち合わせを行い、先週生徒たちにガイダンスを行って、希望調査に従ってそれぞれの先生たちに学生が振り分けられました。昨日は第1回目の授業ということで、レジメ資料を人数分コピーして法文学部の事務局職員に案内され、指定された工学部24番講義室という教室へ行きました。今までと違ってかなり広い教室が用意されていました。

 今年度の私の教室に割り当てられた人数は男性5人女性14人の計19人です。こんなに女性が多いのも始めての経験だし、夜間主と比べれば昼間主はどこか雰囲気が違うと思いながら出席簿順にお互い自己紹介をして講義を始めました。

 1回限りの出会いなので学生の資質についてはまだまだ掌握が不十分なところもありますが、2回生(一人だけ3回生)だけあって随分落ち着いた雰囲気で授業が始まりました。

 今年は合併して消滅した地域をターゲットにしてフィールドワークを組み立てて行く予定です。前期5回くらいは講義中心で地域づくりの予備知識を持ってもらい、2回くらいのグループワークで実態調査の事前準備をします。その後旧中島町、旧中山町、旧長浜町、旧双海町へ出かけ、離島地域、中山間地域、南予地域、漁村地域へ出かけて調査したものをレーダーチャートにまとめて中間発表を行います。

 その後は訪ねたい町と住みたい町の理想像を探りながらモデルをつくり上げるのです。そして最後にモデルの発表会やレポートを提出して評点となるのです。

 「楽しい」と「苦しい」を組み合わせた造語「たの苦しい」学習に何処まで迫ることが出来るかどうか、私にとっても地域づくりの現場で生かせるいい研究材料となるはずです。

 さあ張り切って頑張りましょう。学生さんたの苦しい学習を宜しくね。

  「学習の 社会も女性 優位なり 男性しっかり 小声に向って」

  「もう少し 前に寄ってと お願いし マイク使わず 自声で講義」

  「滋賀県や 広島県から 来た学生 親の仕送り 応えなければ」

  「この子らを 選んでくれた 先生に 感謝できるか? あるいは逆か?」

 

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