○わが町の桜花を愛でる②
学校の入学式も終わりました。何年か前教育委員会で勤務していた頃は、桜を織り交ぜた告辞や祝辞をよく聞き、自らも人の書いた祝辞や告辞を子どもたちの前で読んだものです。「桜花爛漫と咲き誇る・・・・」なんて難しい言葉を使ったものですが、はてさて子どもたちにその意味は分ったかどうかは知る由もありません。しかし子どもたちの思い出の中には必ず「校庭の桜」が出てくるのです。
双海町の学校といえば翠小学校が度々紹介されますが、海に突き出たように立派な石垣のある由並小学校も趣きがあって私は大好きです。その石垣を割るように二本の桜が咲いていました。もう老桜の域なのでしょうが、それは見事な桜です。この桜から続く桜並木が上灘駅から城の鼻まであって、昔は上灘八景に数えられ、道後温泉の桜とともに県下にその名を知られていました。桜の季節ともなるとボンボリが灯され芸者さんも出るほどの賑わいだったそうです。
(見事な由並小学校の石垣)
(石垣を割るように外に張り出した桜の老木)
城の鼻の桜越しに見えるシーサイド公園の砂浜もこれまた綺麗です。今は直ぐ下に国道のバイパスができてこの風景を眺めるのは地元の人だけのようですが、砂浜と本尊山を望む桜は一見の価値があります。
海岸国道沿いは千本桜といわれるように、沢山の桜が植えられています。私がまちづくり担当をしていた最初のころ、青年会議が植えた桜が今頃になって見頃を迎えているのです。
(本谷付近の桜)
(魚吉付近の桜)
(石の久保付近の桜)
(下灘駅下付近の桜、ここの桜は少し違った大島桜系の桜です)
(桜吹雪の散り染めし下灘駅下の桜)
(上浜の桜)
今年の桜もいよいよ見納めです。いい日にいい桜の写真が撮れたので少し満足していますが、来年は海岸国道から少し奥に入った桜の名所の写真も撮ってみたいと思いました。
追伸
先日(4月5日消印)秋田市の石塚友寛さんから、素敵な弘前城の桜の絵葉書が届きました。それによると秋田市内の開花は4月13日とか、今頃秋田ではみんな浮き足立っていることでしょう。角館のさくらも弘前のさくらも、ゴールデンウィークには葉桜になっているかも知れません。
「さくら切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という言葉がありますが、弘前の桜はしっかりと剪定をしています。リンゴの木の剪定技術が生かされていて、樹齢も百年を超えるとか、面白い話です。
「弘前じゃあ 桜の剪定 するという 梅も桜も 切らなきゃ損だ」
「酒飲まず 今年も花見 見るだけで どこか寂しく 春は過ぎ去り」
「学校の 校庭桜 お出迎え 今年は挨拶 桜を入れて」
「俺の手で 植えた桜が 成長し 今では並木 気分一入」