○原因はバッテリー
一年間お世話になったわが愛車プラッツの洗車をしようと車庫に入り、エンジンキーを差し込んで始動しようとしたのですが、グズグズという鈍い音だけでセルが回らず、エンジンがかからないのです。エンジンルームのカバーを開けては見たものの一向に原因がわからず、結局は近くの自動車屋さんに来てもらう羽目になりました。馴染みの自動車屋んは、電話口で「はい分りました。エンジンがかからないのですね」と言っただけで早速5分も経たないうちに新品のバッテリーを積んでやって来ました。「バッテリーが寿命のようです。取り替えますか」。「はいお願いします」と言うなりさっと取替え、エンジンを始動すると先程の鈍い音とは見違えるような軽やかな音でセルが回りエンジンの音まで軽やかになったような気がしました。年末で仕事を終えようとしていた好時期でのハプニングだっただけに6千円の想定外出費も、旅先や新年早々のトラブルでもなく「まあいいか」てな感じで受け止めました。
それにしてもバッテリーにも寿命があることを始めて知りました。自動車屋さんの話によると最近のバッテリーはまず4年くらいが限度だろうと言われました。私の場合このバッテリーは新車から変えたことがなく6年も持っているのですから十分元は取った計算になります。バッテリーは使うほどいいようで、たまに車に乗る人のバッテリーは寿命が短いそうです。
さて人間たる私のバッテリーはどうでしょう。バッテリー液を入れると同じ手入れと新しい電気を充電すると同じ学びが必要だと思いました。バッテリー液は手入れです。いくらいいバッテリーを持っていても手入れが悪いと年末のように声が出なくなったり腰痛に悩まされたりします。酒もタバコもコーヒーもやらない私の発散は余りありません。趣味は適当にあるのですがそれもストレスを解消する所まではいっていません。妻と約束した「定年後は旅行でも」も「定年退職記念カナダ旅行以来ご無沙汰ですし、人間牧場もバッテリー液のような役割を果たせないままです。今年はバッテリー本体の手入れをして、長持ちするような工夫をしたいものです。腰痛を直すため整体院に出かけましたが、その際も先生から体をいたわって使うように懇々といわれました。年が明けて今年の一月は既に日程が立て込んでいるようなので、この点に注意をして快食・快眠・快便に健康的なリフレッシュを加えたいと思っています。
もう一つ、バッテリーに欠かせないのは充電です。昨年も様々な人と情報のネットワークで学びの充電をしてきました。しかし悲しいかな昨年一年間を振り返ると凄いと思うような電気ショックや異文化ギャップには出会いませんでした。それは私の行動範囲が広いようでも実は深みがなかったのだと思います。広さはこれ以上広がらないのですから深みを出す工夫が必要です。そのためには一つ一つの仕事に思いを込めて生きることしかないのです。今までの私は既に充電した電気で動いていた感じがします。新しい電気を起しそれを充電することは、容量を増やすことと古い電気を捨てなければなりません。古い電気はもう役に立たないのですから入れ替えが必要でしょう。
新年を迎えるにあたり、自分のバッテリーについて考えてみました。
「バッテリー 人も車も 同じです 古くなっては 動くはずなし」
「捨てないと 知識も知恵も 出入らない 古くなったぞ 俺の頭は」
「早起きし メル友宛に メール書く 新春正月 俺の決意を」
「一年の 計は元旦 決意して 胸張り神に 二礼二拍手」