shin-1さんの日記

○-とⅠとT

 この3つの文字は何を意味するか考えてみてください。これは十人十色といわれる人間の特徴が基本的には三つのパターンに分かれているという話です。まず-ですが、これは商業であればデパートです。何でもあるし間口も広いが奥行きが広くないという人間です。人間だと何でも一応知っているし何でもそれなりにこなせるというタイプです。しかし知っているようで意外と底が浅いという人間です。最近は知識人のこのタイプが増えているようです。

 次にⅠというのは専門店です。服だけ、帽子だけ、靴だけしか売っていませんが、こと服や帽子や靴のことなら何でも知っているし何でも揃う、間口は狭いが奥行きが深いという店です。職業でいうと専門家タイプで職人さんはこの部類に入ります。

 さて-とⅠを合わせたTというのはどういう店でどういう人間なのでしょう。今まで訪ねた店では老舗といわれるデパートかも知れませんし、マルチ人間といわれる人かも知れません。しかし私たちの身の回りを見渡してみて-やⅠのような人間にはよく逢うことが出来るのですがTといわれる人は少ないように思います。-でもなくⅠでもTでもない中途半端な人間である私にとって、こんな人間論を語る資格はないのですが、人づくりやまちづくりを考える上でこのタイプの組み合わせは非常に大事なことだと思うのです。

 Ⅰだけあるいは-だけのの人間で組織を作っても組織は上手く動きません。Ⅰと-が適当な数だけ混じりあい、時には希なTがリードすると思わぬ効果を上げるものです。時にはⅠが-を批判したり-とⅠがしょうとつしたりすることもありますが、結果的にはTのとりなしで上手く行くものなのです。

 最近は離婚が常識の世界になりました。子はかすがいと隠忍な人生を送るより、母子や父子で再出発をすることの方がはるかにいい人生だと私も思います。でも最近の離婚の傾向は「フィーリングが合わない」「性格の不一致」「考え方が違う」「こんなはずではなかった」なんて、まるで理解に苦しむような原因で離婚することが多いようにも思えてなりません。結婚を決意する場合相手のことが嫌だったら結婚はしません。ところが結婚相手を100点だと思って結婚するから、結婚後の生活でこんなはずではなかったと減点が続き結果的に相手の悪口を言い合って破局へと至るのです。私の持論なので誰にでも当てはまるとは思いませんが、結婚をお互い0点から勧めては如何でしょう。結婚後の生活でお互いが点数を加点し合い一生をかけて限りなく100点に近づけようとすることが夫婦の人生だと思うのです。

 -とⅠというまったく違った人間が結婚するのですから性格なんて元々不一致ですし、考え方も行動も違うものなのです。二人で努力すれば-とⅠが組み合わさってTのような人間になるのです。-とⅠが離婚するのは自由です。でも-とⅠから生まれた子どもは親のわがままのお陰で人生の出発でつまずく結果になるのですから余程の決意をいなければなりません。

 -とⅠという人間を単純に色分けすれば2種類のはて、私はどっち、妻はどっち、わが家は妻がⅠで私が-かもしれないと思いながら結婚以来37年を振り返ってみました。まったく見ず知らずの妻と出会い、何で私の心を理解してくれないのだろうと思ったことも何度かありました。多分女性が故に私の数百倍も何で理解してくれないのだろうと思ったに違いありませんが、-たる私をⅠたる妻は理解し二人でTになる努力をしてきました。後に残された二人の人生の日数や時間を思うと、今まで以上にTになる努力が必要だと思います。二人が健康で一生を終える保障は何処にもありませんから、お互いが介護しながら生きていく覚悟も必要なのです。「-たる私から、Ⅰたる妻へ、お互い助け合ってTを目指して頑張りましょう」

  「どうだろう 俺が-なら 妻はⅠ 二人仲良く Tを目指そう」

  「百点の 相手などない 世の中は ゼロ点思えば 少し増えたか」

  「どちらかが 弱る介護の 覚悟決め 夫婦仲良く 持ちつ持たれつ」

  「宝くじ 今度もハズれ 吐息つく 当たらないのが 幸せかもね」



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