○ラジオ体操
私の書斎の片隅に、嫁いだ娘が学生の頃愛用していたミニコンポが置いてあります。私は毎朝起きると直ぐにコンポのスイッチとパソコンのスイッチを同時に入れて、パソコンを打ちながらこのコンポを聞いています。このコンポは私が東京へ出張で行った時、秋葉原の電気店の店頭で「特価・現品限り」と書いた張り紙を見て買い求め、娘にプレゼントしたものです。当時娘は大変喜んでホッペにキッスまでしてくれました。娘は毎日毎日このコンポでテープやCDを聞いていました。ところが結婚が決まり自分の持ち物を整理して家を出る時、あっさり「このコンポお父さんにあげる」というのです。自分の一番大切なものがコンポから一人の男性に変わった瞬間でした。以来私は息子の手を借りてこのコンポを書斎の隅に置き、配線接続をして利用しているという訳です。
私の知識は毎日軽やかに流れるNHKのラジオから、吹く風のようにごく自然に耳に入ってきます。つまりこちらの放送局のサイクルを963ヘルツに合わせたままなので、スイッチさえ入れればNHKのニュースが聞けるようにセットされているのです。
昨日の朝久しぶりに「ラジオ体操」を聞きました。普通は朝の忙しさでラジオ体操が流れても意識しなかったのですが、昨日は仕事が一段落したこともあってラジオ体操を行いました。ラジオ体操には第一、第二があるのですが、第二は余りやらないものですから忘れてしまってトンチンカンでした。しかし驚いたことにラジオ体操には第三があったことをあなたは知っているでしょうか。
ラジオ体操は子どもの頃から学校や町民運動会などで毎年毎年繰り返し行われてきましたが、その殆どは第一が殆どでした。ラジオ体操は昭和2年から逓信省簡易保険局がアメリカを真似て国民の健康のために始めました。関係者の努力で次第に広まり人気番組となったので昭和7年に第二が、そして昭和14年には第三の放送も始まったようです。その後戦争の影響もあって中止されましたが昭和26年に再び新しい第一・第二放送も始まり、昭和31年からは曲だけでなくラジオ体操の歌まで放送されるようになり今日に至っています。でも第三は結局作られなかったようです。
今朝も軽やかにラジオ体操の歌が聞こえる時間になりました。あの歌を聞くと何となく「さあ今日も頑張ろう」という気分になります。今朝も昨日に続いてラジオ体操をやりたいと思います。
「古くても 新鮮感じる ラジオの音 いちにいさんしい 体動かし」
「第一は 体が覚え 第二など 頭だけしか 動作ちぐはぐ」
「投資など しない私にゃ 無関係 株価為替の 値段放送」
「この天気 雨が降るかも 知れないと 本当に雨が 驚く的中」