shin-1さんの日記

○大型連休スタートを前に

 毎年この頃になると大型連休が話題になります。明日から5月7日までの7日間はゴールデンウィークと呼ぶに相応しい休日です。サラリーマンだった頃でも、まちづくりを担当していたため何かとイベントを計画したり集客施設にとってこの時期はかき入れ時だったこともあって、殆ど休日らしい休日はありませんでした。それでも家族のことを考えて一日程度の休みをどう使おうかと思案したものでした。今その煩雑にして責任の重かった職責から開放されてしまうと、これまた何処へ行くあてもなく只今何の計画も持っていないというのが正直なところです。薄くなった財布の中身を懐にしながら、私にはよくよく休みとは縁のない人間なんだとしみじみ思う今日この頃です。今年は5月1日と2日を休めば9連休の所もあるそうで、この日数だと海外旅行も決して夢ではないのです。

 長男夫婦は長男の嫁が日曜日以外は仕事なので連休とは無縁のようです。娘夫婦は例によって大阪の実家に孫を連れて里帰り、末っ子は警察官なので勤務、次男は相変わらず貧乏な看護学生ゆえ趣味の演劇練習ぐらいでお茶を濁すようです。さて私たち夫婦は久しぶりにのんびりと思っていたのですが、弟の家の孫初節句、昨年亡くなった叔母の一周忌法要、町内会の催しと相変わらずの雑事に追われ、加えて妻がこの一週間ほど帯状疱疹とかで痛みがひどく風呂も止められるほどの難病に顔をゆがめながら休むこともなく勤めていたので、この連休は骨休みしなければならず、散々な連休のようです。加えて親父が今朝布団を上げていてぎっくり腰になり、杖をつかねば歩けないような雲行きです。まあ救いは私が比較的元気なので、少し畑いじりや家の周りの掃除でもしようと心に決めています。

 昨日やっと二本の原稿書きが終わってメールで送ってホッとしたなと思ったら、今日も二本の原稿依頼がメールで舞い込みました。連休中は講演活動もストップなので原稿執筆快諾のメールを送ってしまいました。いずれも2000字足らずのショートな原稿ですから連休中に書き上げて送れるものと鷹を食っていますが、このところブログに少し傾注し過ぎる感があるので、連休中は一日2本ぐらいでブログの原稿も留めたいと思っています。連休をワクワクした気持ちで迎える人が多い世の中で、連休無縁の私にとって連休は何だか遠い世界のように感じられます。

 今日電話が数本入って連休中に人間牧場へお邪魔したいという人が何人かいました。その人を人間牧場に案内すると、ゴールデンウィークどころかブラックデーウィークになりかねないとはある人の忠告でした。せめて忠告どおりゴールデンウィークくらいは自分の自由時間に使いたいとも思いました。

  「今年また 無縁ウィーク やって来た 煩わしくて 何処か逃げたい」

  「妻親父 床に伏せがち ひっそりと いやゆっくりと 骨を休める」

  「この季節 わが家の庭も ツツジ咲く 近所の人が 愛でに集まる」

  「連休も こうも続くと 骨疲れ 折角貯めた 財布が空に」  

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shin-1さんの日記

○出発進行

 何気なく列車に乗って何気なく長閑な田園地帯や急な山谷を走る。毎日繰り返される列車の安全な運行も、福知山線のような惨事が起こると国を挙げて鉄道会社へのブーイングが湧き起こります。惨事は忘れた頃にやってくるといいますが、先日は福知山線事故の丁度一年目に今度は山手線でレールがゆがんで列車が止まりました。幸い大惨事には至りませんでしたが、利用者に大きな影響が出ました。狭いといいながら北は北海道から南は九州まで、これだけ列車が朝から晩まで走っていると、事故がないのが不思議なくらい日本の列車は安全なのです。その安全を確保するために日夜を問わず鉄路を守っている人のことを思うと感謝しないわけにはゆきません。

 数日前久しぶりにわが町を通る予讃線海岸周りの列車に乗りました。最近は赤字路線で本数も少なく乗客もまばらで、私はこの線に乗ると決まったように海岸が見える海側の席に座るのですが、箱型打席でなく列車に沿って配置された長椅子列車の場合は列車の内側に向かって座らなければならないので、身をよじるようにして車窓の景色を眺めるのです。つつじの季節になりましたが、もうそろそろ高野川駅のつつじも見ごろかなと思ったり、長い上灘川に架かる鉄橋の上を走る時はわが家が一望できるので身を乗り出すようにして車窓に目をやるのです。この風景もわが家から見ると、まるでマッチ箱のような一両だけの列車がまるでおもちゃのように走っているのです。

 ところで、上灘駅を出る時運転手さんが、指差確認し「出発進行」と大きな声で言うので運転席を見ると、前方の信号が青なのに中々発車しません。一分近くたってやっと汽笛を鳴らして出発しました。「出発進行」とは実は「発車」の意味ではないのです。「出発進行」とは乗務員に定められた「指差喚呼」と呼ばれるもので、信号や標識の確認を確実におこなうため、信号や標識を指差しながら声に出してはっきり意識することを促しているのです。日ごろ当たり前のように行われている業務もふとした気の緩みで大惨事につながりかねないための自己戒めなのです。

 その指差喚呼のときに発する言葉を喚呼用語といい、「出発進行」もその一つで出発信号機が今進行をを示していると言っているのです。ですから「出発進行」と言っても列車が出発するとは限らず、列車は時計によって出発時間通りに発車するのです。ちなみに発車の時の掛け声は「出発」だそうです。

 孫が私の車に乗るとシートベルトを締めると必ず「出発進行。発車オーライ」という掛け声をかけます。知ってか知らずでか、一度大きくなったらこのことを話してやりたいものです。

  「見習いの 運転手さん 大声で 出発進行 指差しながら」

  「天災も 人災までも 忘れごろ 必ず来るから 肝に銘じて」

  「海見える 夕日が見える 席座る これが私の グリーン席です」

  「汽車を見て 暮らしていてて 汽車に乗り 汽車から見ると 違った趣き」

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