人間牧場

〇卯の花の匂う頃
 蜜蜂を飼うようになって10年が過ぎました。最近は私の後を継いだ息子が、まるで私の飼い方が間違っていたかのように、新しい重箱型の巣箱を作ってあれこれやっていますが、蜜蜂たちは蜜源となる花を求めて周囲1キロまで飛んで行きせっせと蜜を集めて来るのです、

 この時期はミカンの花の時期も終わり一段落したようなのに、蜜蜂たちは本能的な能力で花の在処をさがして飛び回っているものと思われます。道端に真っ白い卯の花が咲いて綺麗です。子どもの頃口ずさんだ「♯卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来鳴きて忍び寝漏らす夏空は来ぬ♭」を思い出しました。卯の花に蜜があるのかどうか知る由もありません。

 人それぞれ花の好みが違います。近所の人が田んぼをつぶしてバラやショウブの花を沢山植えていて、通りすがりに遠目で見ながら歩きますが、卯の花のような自然の花に心を動かせるような人は少ないようです。私は卯の花のように雑草まがいの自然の花が好きで、山道に車を止めて卯の花を見たり写真に撮っていると、地元の人が怪訝そうな顔をして、「何をしているのですか?」とわざわざ車を止めて声をかけてくれました。

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“人間牧場” への3件の返信

  1. 思うがままに三、お元気でご活躍のご様子何よりです。梅雨に入りうっとうしい日が続いていますが、体調を管理して健康にお過ごしください。

  2. そうですね。自然はとてもかけがえのない そして 優しい面持ちですね。 感銘致しますです。

  3. 「卯の花の匂う垣根にホトトギス早も来鳴き忍び寝漏らす夏空来ぬ」 子供の頃歌っていた歌ですかね。

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