人間牧場

〇やきもちならぬ焼餅
 「うらやましがる」嫉妬心のことを「やきもちをやく」と変な言葉に取られがちですが、語源の元となったかどうかは定かではないものの、年末から年始にかけて「餅好き」なわが夫婦は、自宅でついたお餅を水に漬けて保存し、しょっちゅう焼いて食べています。

 普通は水餅の水気をペーパータオルで拭き取り、パンを焼くトースターで焼て食べますが、時折農作業に出かける人間牧場には、めったに使わない囲炉裏や薪ストーブがあって、火種の上に金網を置き、持参した餅やカキ餅を焼いて食べ、一人至福を楽しんでいます。

 丸餅も切り餅も半乾きなので、火種の火力が伝わると表面がまるで風船のように膨らんで、見飽きぬどこかユーモラスな光景に思わず笑みがこぼれます。餠は醤油を軽くつけた後、黄な粉をまぶして食べるとまた格別な味です。もうお餅も残り少なくなりました。わが家ではいただいたもち米があるので、近々またお餅をつこうと、妻と話し合っています。

「火や煙 どこか昭和の 懐かしさ 暮らしが変わり すっかりご無沙汰」
「火の上に 金網乗せて 餅を焼く プーと膨らみ その姿可笑し」
「ついた餅 寒の水漬け 保存する パンか餠かと 妻に聞かれて」
「黄な粉餠 これまた違う 味がする 今日はどの味 楽しもうかと」

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