〇一年かけて36枚の自画像を撮る予定です
自分が自分自身の顔や姿を絵画や写真で表現することを「自画像」といいます。一番有名なのは耳を殺ぎ落として包帯を巻いたゴッホの自画像でしょうが、私たち凡人は人にとって貰ったスナップ写真に自分の姿を見ることはあっても、あえて自分で自分の絵を描いたり写真を撮る人は、自分の顔や容姿に余程自信がない限り、自画像をつくろうとは思わないのです。
昨日は雨でした。初夏とはいいながら入梅しているため少し肌寒く感じたので長袖のシャツを着て雨傘に長靴という出で立ちで散歩に出かけました。毎日三枚のハガキを書いている私は、その散歩コースとして郵便局を目的津にしたり迂回することがよくあるのです。ポケットに書いたばかりのハガキを雨にぬれないように忍ばせて歩き、5分ほど歩いて郵便局のポストへ無事投函して帰宅しました。
(2001自画像1号)
何を思ったのか、ふとポケットに持っているデジカメを取り出し、遊び半分庭先でデジカメをいじり、自動シャッターにして板塀の上に置いて自分自身の写真を撮りました。自顔像ならぬ自姿像の自画像に写った自分の姿を見て内心ハッとしました。まあ全体的にはそれなりに写っているものの、七三に構えているためでしょうか、バンドの位置が水平でなくかなり曲がっているのです。
年に何回かぎっくり腰を患う私としては、この曲がったバンドの位置が気になり、居間に置いた妻の姿見鏡に写してみましたが、写真のように曲がってはいませんでしたが、それでも歳のせいでしょうか、背中が心持少し猫背になっているようでした。まずいと思い背筋を伸ばしたり腹を引っ込めて顎を引いたりして全体像をチェックしました。
ふと、「そうだ。これから一年、概ね10日に一回くらいのペースで自分の自画像をデジカメを使って作ろう、と思い立ちました。「なんて馬鹿なことを」とも思いましたが、短いようで長い一年間には四季の巡りもあるし、自分の容姿だって衣によって大分違うだろうと思うので、とりあえず遊び半分でとり続け、一年後に36枚の写真を羅列するのも悪くはないと思い始めました。さしずめ上の写真は2011自画像1号と記号をつけました。
人は嫌でも知らず知らずの間に歳をとります。私も今年66歳の初夏を迎えていますが、10月の誕生日が来れば一つ歳をとって67歳となるのですが、まあサンデー毎日の暇人ですから、これくらいな遊び心を楽しむのも悪くはないと、心の中でニヤニヤしながら、自分の予定表の端に、自画像を撮る予定日として概ね10日間隔で印をつけました。またまたドキドキするような面白い企画がスタートしました。楽しみです。
「自画像を 撮ってどうする 馬鹿だねえ 遊び半分 楽しまなくっちゃ」
「写ってる 自分の写真 気になって 姿見写し 容姿をチェック」
「一年後 三十六枚 自画像を 揃えて比較 今からワクワク」
「この次は 三十日に 記しつく 待ち遠しいな これも生きがい」