shin-1さんの日記

〇愛媛県公民館連合会主事部会研修(その2)

 主事部会研修二日目は人間牧場での私の講演が予定されていました。共栄網の工場見学が多少伸びて、予定より10分余り遅れて到着しました。昨日の二日酔いが少し残っているような人も何人かいましたが、天気も良いので水平線の家の観音開きの戸を全開して、外の風をいっぱい入れ、私が昼までお話をさせてもらいました。

 私たちが現役の頃公民館には女性職員が殆んどおらず、いても事務やお茶汲み程度で研修の機会等殆んどなかったのですが、昨日の研修会には西条や新居浜から沢山の女性職員が参加していて、私も嬉しそうな顔でお話をさせてもらいました。

 公民館活動に携わる職員にとって何よりも優先するのはやる気です。公民館に来たことを左遷だと思ったり、やる気がなければうんざりで、地域にとっても地域住民にとっても不幸なことです。その点昨日集まった人たちはそれぞれのブロックの代表ですからやる気満々のようでした。

 公民館職員は活動を運動に高めて行かなければなりません。例えばつい最近川が汚くなったという話を聞けば、汚くなった場所の写真を撮って展示や広報を行い、学習活動を仕組みます。そうすれば気づきが学習を誘発できるのです。学習で意識が高まれば学習した人たちを組織化し、川の清掃やホタル等小動物の保護活動が始まり、環境問題へと発展してゆく、これこそ活動の運動化の道筋なのです。

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 翠校区の環境活動は30年間にわたってこうした地道な活動を展開した結果、ホタルが住むような川になり河川の改修や学校の改修、そしてグリーンツーリズムとして大きな成果を挙げて地域と住民が生き生きと輝いているのです。これこそ持続可能な文化運動なのです。

 また公民館職員はやったことを記録する重要な役割も担っています。やりっぱなしでなく、やったことで変わったことや換わらなかったことをしっかり記録して、次に伝えなければならないのです。そのためには絶えず学習のために異文化ギャップを感じるような場所へ出かけることです。仲間・主張・ふるさと・感動・夢といった内示する道具を研ぎ澄ます研修はとても大事で、私のような田舎者でも、その気になれば県内外の多くの人と出会うことができたのですから、智恵と汗を出さねばなりません。

 主事部会の研修会は午前中で終り、それぞれの思いを胸にそれぞれの地域へ帰って行きました。今日からまた忙しい日々が続くと思いますが、いい地域をつくるための拠点として、特徴ある公民館を課長さんや運営審議委員さんたちとともに汗を流して下さい。

 今年は先月県公連新任職員研修かに招かれました。そして9月には中四国大会への出番も予定されていて、専門委員会や機関紙伊予路への登校等を含めると、最近にない県公連とのかかわりです。変わったこと、変わっていないこと、変えなければならないこと、変えてはならないことなどを見極めながら、これからも公民館に深く関わり、恩返しをしたいと思っています。


  「公民館 今年は何故か よくお声 微力ながらも やる気触発」

  「二日間 出会い重ねて 声を聞く 変えてはならぬ ことを気付かせ」

  「最近は 女性職員 多くなり 羨ましくも 記念写真に」

  「梅雨晴れ間 窓を開けて 風涼し 鳥の鳴き声 長閑に聞こえ」

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〇愛媛県公民会連合会主事部会研修会(その1)

 もう遠い遠い昔のことになってしまいましたが、かつて私は勤めていた双海町役場で、公民館に13年間も在籍していました。私の社会に出てからの人生を語るなら、一期目は水産学校を卒業ご家の漁船若吉丸の船長として漁師を7年、二期目は病気で転職して入庁した役場で公民館活動を指導して13年、三期目は町名変更騒動のあおりを食って産業課で村おこしや水産を担当して4年、四期目は復権して企画調整室でまちづくりを担当して7年、五期目はたった一人の地域振興課で課長としてやはりまちづくりを担当して9年、そして六期目の最後は教育長や中央公民館長を市町村合併で町がなくなるまで2年と、丸42年間をプロとして働き、長い短いはあったもののそれなりにそれぞれで輝いて生きてきました。

 公務員生活は35年間でしたが、駆け出しの公民館は私にとって一生忘れられない思い出の職場なのです。この時期は公民館主事として読む・聞く・見るで潜在能力を大きく膨らませ、書く・喋る・実践で潜在能力を顕在化する術を学んだのもこの頃です。

 請われて望んで県公連の主事部会長を6年間やりましたが、一生涯社会教育をやる、夢は日本一の公民館主事とどだい果たしえない大きな夢を持って元気はつらつと働き、青年の船の班長に選ばれてにっぽん丸で建国200年のアメリカまで行く幸運にも恵まれ、病気で転職の暗いイメージを払拭してのめり込んでいました。

 ゆえに公民館と聞けばなにをさておいても、恩返しのつもりで働かなければならないと自分の肝に銘じているのです。

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 昨日と一昨日、愛媛県公民館連合会主事部会の宿泊研修会が双海町で行われました。一昨日は夕方から翠小学校近くのピザ釜体験工房で交流会が持たれ、私もゲストとして招かれましたので、近くでもあり単車で出かけました。私が到着した17時30分にはピザ体験活動の真っ最中でした。そのうちピザが焼かれ、ビール等の飲み物も配られて楽しい酒盛りが始まりました。教育長や公民館関係者も顔を揃え、食べるほどに飲むほどに酔うほどに、あちらこちらに交流の輪ができて、名刺を交換したり活動の自慢話をしたり、まあそれは賑やかで、かつて公民館主事だった昔を懐かしく思い出しました。

 ホタルが出揃う頃に一次会を長締めしたようですが、私は原稿締め切りの日だったので明くる日の再会を約束して8時前、急いで引き返しました。


  「懐かしや あんな元気な 時期あった 反芻しながら 色々話す」

  「教育長 いきなり昔 言ったこと 引き合い出して 私持ち上げ」

  「故郷を 語れる人に なりたいと 思い巡らし 実践したな」

  「恩返し しないとバチが 当たるぞと 言い聞かせつつ 今も真摯に」

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