〇久しぶりの年輪塾
昨年に続いて大洲市田処のホタル祭りの案内を、年輪塾生亀本幸三さんと西田和子さんからいただいたので、応援のつもりで小さなエクスカーションに仕組むことにしました。どちらが主体でどちらが客体かは分からないもののそれだったら年輪塾の学習会をやろうと役員会で思いつき、ネットでその旨を配信し準備をしました。今回の学習会は大きく分けると2本立てです。まず1本目は二宮尊徳翁夜話の輪読学習です。今回は塾頭に233話の中から東日本大震災にちなみ、「復興」をテーマに5話選んでもらい、その解説をお願いしました。
第12話や139話、192話、199話などを選んで輪読しましたが、今般の世情は大震災の復興は勿論のこと、政治の混迷も目を覆うばかりで、二宮尊徳は大学を引用して、「一家仁なれば一国仁に興る」を引用して、一家が治められない者に一国を治められる訳がないと説いていて、そのことを日本の政治家は肝に銘じて欲しいと思うのです。国家とは国と家なのです。
昨日の年輪塾のもう一つのテーマは今年の春に行なった金次郎像調査の集計結果の中間報告と、塾生がそれぞれ関わった調査の裏話を聞くことでした。清水塾頭は二宮尊徳については人一倍思い入れが強く、夜話の解説ネット配信に続いて今回の調査手順の周知や調査、それに取りまとめに関する集計のデーターべス化を一手に引き受けてやってくれました。パソコンに疎い私などとても真似のできない仕事だけに、いつもながらの熱心な努力に敬意を払うのです。
金次郎の銅像は喧嘩の学校に180体もあって、調査にはかなり時間と労力がかかりました。何故二宮金次郎の銅像はこんない多くあるのか、誰が一体何の目的で建てたのかなどなど、まさにミステリーにも似た謎の多いことにみんな驚きの声を上げていました。二宮金次郎像は銅像、石像、コンクリート像、陶器像などがあり、顔や容姿も様々で、調査の過程で知り得たとても興味のある話をみんな楽しそうに話したり聞いたりしていました。
私はこの記録には載らない、武田信之さんの協力でサンフランシスコ・リトル日本の銅像の逸話や、今は無くなった下灘小学校の金次郎像の逸話などについて、今度の調査の裏話として記録しようと思っています。
昨日の発表は集まった皆さんの足で稼いだものであり、今後の額集会の話題となりそうです。11月19日~20日に行なわれる予定の年輪塾公開セミナーや集録DVOの発刊が今から楽しみでワクワクしています。それまで昨日皆さんが話された調査の内容や面白い逸話はマル秘にしておきたいと思っています。
「県内に 百八十も あるという 調査の結果 ただただ驚き」
「金次郎 読んでる本は 殆んどが 大学一節 偉いもんです」
「顔形 それぞれ違って 味がある 造った人に 聞いてみたいな」
「久方に 夜話輪読を 当てられて 大きな声で 読むぞ嬉しき」