○「今よろしいですか」と断る携帯マナー
最近携帯電話がかかると相手が必ずといっていいくらい、「この電話、今お話してもよろしいですか?」と断ってから通話してくれます。それもそのはず道路交通法が改正されて、運転中に携帯電話をすると法律で罰せられるからなのです。恥ずべきことなので人に話すことではありませんが、何年か前運転中にかかってきた携帯電話を取って耳に当てた瞬間、交差点から出てきたパトカーにサイレンを鳴らされ、違反切符を切られ罰金を払う羽目になった経験があるのです。それ以来運転中に電話がかかっても無視したり、厳密にはいけない行為ながらチョイ取りして「運転中なので」と断るのです。
昨日高速道路を走っていて、高速道路の止めてはいけない路側帯に車を止めて、携帯電話をしている車を何台も見ました。この行為は駐車して携帯電話しているのですから携帯電話は違反にはならないのでしょうが、高速で走る大型車などは窮屈そうにその横を追い抜いて走っていて、路側帯駐車の方が危ない危険行為だと思いました。
高速道路で車が故障して駐車している所に後続の車が追突して、大参事を招いた事故は後を絶ちません。人の振り見てわが振りなおせの諺どおり、私は絶対すまいと心に誓いましたが、昨日北宇和高校で講演を終えて帰る時走った三間~宇和間の歯長峠で、私の前を走る車の兄ちゃんは九十九折の急な坂道を、パトカーや警察官がいないことをいい事に、携帯電話を耳に当て片手運転していました。その車は時折カーブで大きくはみ出し、とても危ない感じがしました。やがて私もこの車の後追いをするように、無料化実験ルートに入っている宇和~伊予間へ入りましたが、今度は追い越し2斜線を猛スピードで追い抜いて行きました。間もなく内子の市街が見えてくるころ、見覚えのあるあの車は路側帯で止まっていました。覆面パトカーに捕まったようでした。人の不幸を笑うことは出来ませんが、昨日の高速道路は雨も降っていて、大事故を未然に防いだと覆面パトカーの英断に感謝した次第です。
昨日家に帰って携帯電話の着信履歴を見ると、高速道路を走った僅か1時間余りの間に、何と10本近くの着信が記録されていました。覆面パトカーに捕まった車のことを思い出しながら、帰宅後その対応に追われましたが、便利よりも危険回避を教えてくれたあの車のお兄さんは今頃どうしているのでしょうか。
昨日は帰宅途中大洲に立ち寄って所用をしていたため高校野球愛媛県大会の決勝戦を終え、甲子園行きを決めた宇和島東高校の応援団を乗せたバスと何台もすれ違いました。あの車のどれかに年輪塾のメンバーである近藤先生も乗っているかも知れないと、思ったりしながらバックミラーの向うに消えて行くバスを見送りました。
「携帯を しながら走る 前車 挙句の果てに パトカー捕まる」
「人のこと 言えた柄では ありません 私も前に 罰金払う」
「路側帯 止めて電話の 高速は 大事故招く 用心せねば」
「無料なら 走ってみたいと 思う人 人間心理 俺も片棒」