○昨日は大雨の土砂降りでした
何年か前、高知県馬路村へ行って安田川沿いに下った時、ワイパーも効かぬほどの時ならぬ土砂降りに逢い、高知県の雨粒の大きさに驚いたものですが、昨日の朝の土砂降りの雨粒はそれに匹敵するような大粒の雨が、バケツをひっくり返すような勢いで1時間余りに渡って降りました。
家の周りは時ならぬ雨でまるで洪水のように水が至る所から噴き出して、日ごろは自家菜園用に給水している小さな水の取水口も、流れ出た土砂に埋まって、パイプが外れて取水できなくなったり、また水はけ側溝も水が溢れんばかりに流れて、水音のする小川のようになっていました。
松山市ではあちこちで浸水被害が出たようで、正岡子規ゆかりの愚陀佛庵は裏山が崩れ、全壊したとテレビで報じていました。私はその直後に会議のため松山市外へ入りましたが、日ごろは水無し川のような重信川も中須は水没して濁流が勢いを立てて流れていました。
松山市ではこの大雨と登校時間が重なって、大雨警報が出たため休校になった所もあるようです。大雨の被害といえばどちらかというと、過疎地や遠隔地が多いのですが、最近のゲリラ的大雨は都会や中都市でも見受けられ、浸水や土砂災害に意外と弱い盲点も指摘されているようです。
わが家も今年はつい最近、地下室に水が流れ込み、思わぬ被害に見舞われました。その後片付けをしていてぎっくり腰になって難儀をしたり、その修理のため入院間近な親父の心労も患わせましたが、どうにか一段落したところで、あらためて「天災は忘れた頃にやってくる」の諺をかみしめて、しっかりと防災準備をしなければならないと、思いを新たにしたのです。
病気が回復した親父は、一日中家にいるため尼がよく降る日などは水害に遭ったら大変と、雨の降る前には必ず側溝の掃除をしたりして対応してくれているのです。昨日も朝の大雨の中を傘を差して鍬を片手に一生懸命掃除をしていました。
梅雨明け間近を思わせるような大雨も峠を越したようです。今年は今のところ台風の発生が少ないので、そのことが原因しているのか、鹿児島県では猛烈な雨が降り土石流が何度も発生した南大隅のことを気遣いながら、梅雨明けを待っている今日この頃です。
「少しなら 雨も風情と 思えるが これほど降っちゃ 憎くっき雨に」
「天災は 忘れた頃に やって来る 忘れるはずも ないほど記憶」
「雨降って 地が固まると いうけれど 地盤緩んで 裏山心配」
「もうこれで 渇水心配 ないものと 勝手解釈 雨を悪者」