shin-1さんの日記

○親父の退院

 今月24日木曜日に入院し、金曜日に手術した91歳の親父は、果たして手術した傷口が癒えたのかどうかも分からぬまま、病院の決定で29日火曜日に無事退院の運びとなりました。月曜日の回診の結果、術後の経過は91歳の高齢とは思えないほどすこぶる良く、手術後高かった血圧も下がって夜も良く寝れるようになったための退院でしょうが、それにしても早い退院決定を一番喜んだのは本人の親父と、この1ヶ月余り病院に通いつめた親孝行息子の私でした。


 親父が下腹部に痛みを感じるようになったと、私に病院へ連れて行って欲しいと頼んだのは5月の中旬でした。回された内科外科で鼠径ヘルニアという病名がつけられ、手術以外痛みを減らす処置がないと言われました。それからは一週間に一回程度手術のための検査が続き、本人も度重なる検査に「もう入院したら元気で自宅へ戻れないかも知れない」と言い始めました。脱腸の痛みは相変わらずでしたが、自分で平ゴムとタオルで当てを作り、それなりに元気で入院手術の日を迎えました。

若松進一ブログ
(ベッドに横たわる手術直後の親父)

 そんなこともあって、退院に話を聞いた時はとても嬉しそうで、前日看護婦さんが付き添いの私に、「退院時間は午前10時から午後4時までですが、何時になさいますか?」と尋ねれば、「午前10時にしてください」とはやる気持ちを抑えているようでした。私はそんな親父の心を推し量り、昨日は9時30分に病院へ着くよう少し早めに家を出ました。退院送迎のため許しを得て玄関先の身障者用の駐車場へ車を止めました。5階東病棟6人相部屋の211号室へ行くと、親父はもう全ての荷造りを完了しベッドに座って私の来るのを待っていました。

 退院後の日常生活の注意を看護婦さんから詳しく聞き、7月8日午前10時に術後の経過を見るため予約している旨の説明を聞きました。僅か6日間ほどでしたがいつの間にか同部屋の人が集まって見送ってくれました。看護婦さんにご挨拶して別れを告げ、2階入院維持課で納入通知書を貰い会計で3,420円の支払いを済ませました。後期高齢者、しかも重心なので総計242,210円は全てタダ、食事代3120円とその他300円だけなのです。

 11時にはわが家へ帰り、元の暮らしに戻りました。病院ではテレビも同部屋の人に迷惑をかけるからと見なかったため、ボリュームをいっぱい上げてテレビを見たり、荷物の整理をして過ごしているようでした。昨日はあいにくの梅雨空でしたが、庭を散歩したり時折訪ねて来る親類の見舞い客と談笑したりしながら、生活のリズムを取り戻そうとしていました。暑い夏が近づきました。今年の夏も元気で過ごして欲しいと祈っています。昨夕は妻の作った手料理を美味いと言って食べ、風呂に入って7時過ぎにはもう就寝していたようです。

  「朝十時 荷物まとめて 退院す 親父嬉しく 私も嬉し」

  「いつの間に 友達なった 同部屋の 人に送られ 嬉し退院」

  「覚悟して 入院したが 回復し 生きる勇気を いただき帰る」

  「えっ安い こんな金額 ?じゃない 重心ゆえの 過保護がゆえに」

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