○高松から帰ってきました
同じ四国なのに愛媛の県庁所在地松山と香川の県庁所在地高松は、高速道路や鉄道で結ばれているものの、JRの特急いしづちですら2時間半もかかります。スピードが勝負の時代ゆえ、四国に新幹線を走らせたいという願いも分かるような気もするのです。しかし私のようなビジネスマンでもない庶民にとっては、たまの旅ですから昨日のような天気の良い日のこの程度の旅は、かえって「狭い日本、そんなに急いで何処へ行く」てな感じで、本を読んだり居眠りしたりしながらのらりくらりできて丁度良いのです。
昨日は私の日程に合わせてもらったかのように、偶然にも高松での二つの会合が午前と午後、しかもお昼を挟んだ移動時間が2時間もあって、朝早い旅だったもののラッキーな一日でした。
香川県自治振興課から依頼を受けた地域コミュニティ研修会を終わって食事を済ませ、同行して貰った溝渕女史の車でサンポート高松まで送ってもらい、午後の会議に同席する愛媛県庁の篠崎局長さん、徳島県上勝町の横石さん、高知大学の坂本先生と合流しました。
この日の会議は内閣官房地域活性化統合事務局が主催する四国圏地域活性化推進連絡会議で、私と横石さんと坂本先生は民間有識者として名を連ね、年間3回程度の召集に応じて意見を述べねばならないのです。昨日は今年度の地方再生事業の新規提案27件について説明と意見交換しました。この応募の中から、①複合的な取り組み、②先導性・モデル性、③持続性ある取組、④相乗効果・波及効果の見込まれる取組、⑤主体的な取組、⑥計画性ある取組という6つの視点で審査され6月中下旬に新規案件選定結果が公表されるのです。昨年からの継続事業としては6件が希望しており、これらについても同様な選定スケジュールで公表される予定です。
帰りの列車の中で同乗した県庁の篠崎局長さんと短い時間ながら色々なことについて地域づくり談義に花を咲かせました。えひめ地域づくり研究会議の代表運営員を辞任したばかりの私なので、これまで22年間にわたって活動した経験の中で感じたり思っていることを率直に話しました。篠崎局長さんは私が役場に在職中ずっと何かにつけて出会ってきた人ですから、お互い気心も知れていて、これからの愛媛をどうするかという点で不安と期待を交錯させながら少し意見を述べました。久しぶりに突っ込んだ話が出来て、のんびり旅の効果があったようです。
夕方6時30分近くに松山駅に到着しました。すっかり陽が長くなって、自宅に着いた頃でも西日が綺麗でした。朝から夕方まで、昨日も充実した長い一日でした。昨晩は妻も友人とのお喋り会に出かけていて留守でした。妻の用意していた食事と風呂を済ませ朝読めなかった新聞を読みながら久しぶりにテレビを見ました。その後日課である2本のブログを書き早々と床につきました。
「高松と 松山結ぶ 特急で 二時間半も かかるジレンマ」
「見方変え 長閑と思う 汽車の旅 左に右に 懐かし風景」
「連休の 狭間感じる 汽車の中 お客もまばら 小声携帯」
「高松は やはり四国の 中心地 会議必ず 場所も動かず」