○携帯を新しい機種に変更しました
昨日松山に住む長男から電話があって、私の「携帯電話の機種が古くなったから変更してはどうか」と相談がありました。年齢を重ねるにつれて親を思ってくれる長男の優しい心は嬉しいのですが、この歳になると情報化社会を生きて行くために必要とされるパソコンも携帯電話も、使いこなすためにはそれ相当な覚悟と日数が必要なこともあって躊躇しました。「親父の携帯はカメラもないのだから」という時代遅れをくすぐるような言葉に後押しされて、「じゃあ頼む」と出かけて行きました。
息子のマンションに立ち寄り、息子の家族とわが妻と一緒に近くのNTTドコモの店へ出かけました。手馴れている息子は私の携帯電話と免許証を受付へ持って行き、様々な手続きをして古い私の携帯電話から入力している電話帳などを移し替えてもらいました。既に私の電話番号は名刺などに刷り込んでいるので電話番号が変わるのは困ると思っていましたが、そのままのようでひと安心しました。
私の携帯電話の機種変更はこれが4度目です。過去3度はいずれも故障でした。外で作業することの多い私ですから、ズボンのポケットの中にいれて作業をするとついつい物にぶつかり故障させてしまうのです。故障の度に息子のお世話になっているため何かにつけて電話が入ってくるのです。
さて私の携帯は正直言って若者が持つような多機能な格好いいものではなく、そこら辺のおじいちゃんやおばあちゃんが持っている文字の大きいものです。今回の機種は念願のカメラ内蔵なので、もしデジカメを忘れても記録だけは残るようです。しかしその写真をパソコンに取り込む術はまだ未修得なのでこれから息子の手ほどきをうけなければならないのです。それにしてもメカに弱いと自分の育った時代のせいにして、自分を納得させているのです。
昨年えひめ地域政策研究センターにいた清水さんや谷本さんに使い方を教わって、やっとメールが打てるようになりました。それは全国大会の実行委員長をしていて、どうしても事務局から緊急にメモを送らねばならないかも知れないという必要の論理からでした。お陰さまで昨年から細々メールが打てるようになって、今では旅先から簡単なメールを格好良く打てるようになりましたがまだまだです。
この一週間岡山県と香川県へ講演に出かけた折、2回とも携帯電話を書斎のバッテリー充電器の上に置いたまま忘れて出かけてしまいました。いずれも家を出て目的地へ向かう車の中で、ズボンのポケットの軽さに気がついて思い出したのですが帰る時間的余裕がなく、気になりながら出かけてしまいました。そんな時に限って緊急な要件があるもので、妻や相手から「はいくら電話をかけてもつながらない」とブーイングの標的にされてしまいました。代用として公衆電話を探すのですが、いつの間にか携帯電話の普及で必要がなくなったのか、あれほどあった公衆電話が中々見つからず苦戦を強いられて慌てました。また折角公衆電話を見つけても10円玉が殆どなく100円硬貨を使わざるを得ないため、つり銭が出ないこともあってNTTに無駄な投資をしてしまいました。
世の中便利になると一方で不便になることがいっぱいあります。世の中は必要の論理で動くものだとしみじみ思いながら」、携帯電話を忘れないようにしたいと思った次第です。出かける前に「携帯持った、財布持った、免許証と名刺入れ持った、よし出かけるか」とまるでJRの運転手さんの指差確認のようです。
「携帯を 忘れて公衆 探したが 何時の間にやら 公衆消えた」
「携帯に カメラがついて 進化した 使いこなせる 当てもないのに」
「人並みに ついて行くのが やっとです 後追いながら 進むしかない」
「忘れじょう 歳のせいでは ありません 注意怠る 自分が悪い」
「