○美しいえひめの風土と県民のくらしをまもるために
「新過疎法の制定実現を目指す愛媛県総決起大会」といういかにも行政といった感じの大会がひめぎんホールであり、日ごろご厚誼をいただいている愛媛県市町振興課の北村課長さんからのご依頼を受け、パネラーとして出席しました。会場には国会議員や県会議員、それに市町村長や市町村議員が集まる重厚な大会でした。
来年3月で現行の「過疎地域自立促進特別措置法」が失効するのを受けて、法律の継続を国に働きかけるための決起であり、大会は二部に分かれていて、一部は大会決議のセレモニーでした。
(加戸愛媛県知事の開会あいさつ)
(会場の参加者は殆ど行政関係者と議員さんでした)
私は旧双海町役場在職中に、過疎地域に指定されていたこともあり、この法律に基づいた過疎地域自立促進事業計画を、企画調整室で作成しましたが、残念ながらその計画に沿って行った様々な事業の効果もむなしく、人口減少の歯止めはかかりませんでした。でも自立促進の効果は絶大で、観光客ゼロに等しかったわが町は、年間五十五万人もの観光客が来るなどの成果を収めました。その時のテーマは「第一次産業の振興を軸とした定住と交流の町づくり」でした。
愛媛県内では今、わがまち伊予市などで選挙戦真っただ中のため、関係者の数は少し少なかったものの、第二部のシンポジウムは明治大学農学部小田切教授の基調講演やパネルディスカッションが行われました。
西予市山奥組の荻野さんと伊予市佐礼谷の松浦さん、西予市長の三好さん、それに私が現場からの報告をしましたが、総務省過疎対策室長の佐藤さんの話が少し長引き、議論がかみ合わないまま不完全燃焼で終わってしまいました。まあ大きな大会は壇上で議論をするため、参加者を巻き込んで話しをすることは至難なことなので、こんなものかと納得しています。
時間がなかったので私の提案は議論されませんでしたが、私はコミュニティの概念を地域コミュニティとテーマコミュニティがあると話しました。過疎の話になると決まったように出てくるのは地域コミュニティの話です。でも地域コミュニティだけだと手つなぎの連帯に終わってしまいます。これからは地域コミュニティに手放しの連帯ともいえるテーマコミュニティを加え一人一人の自立と、集落の連帯を促進し、若者などの新しい血と風を入れなければ、地域は活性化しないのです。双海町のグリーンやブルーツーリズムも、また先日若者の中心になってきかう運営したオレンジデーもテーマコミュニティの成果であることを強調しておきました。既に私が人間牧場を中心にして始めている大学生を集落づくりに巻き込むことや子ども時代からふるさと教育はいずれ成果として報告できることでしょう。
「顔見知り 胸に議員の バッチ付け 俺は議員だ 言わんばかりに」
「壇上の 私に向かい 手を振って 頑張るように 支援してくれ」
「進歩する はずのシンポが 進歩せず 議論結局 絡まず終わる」
「過疎法は 作ったけれど 過疎止まず 道がよくなり かえって過疎に」